片山右京氏のコメントが出ました。う~ん・・・正直、拍子抜け?
#予想以上に興行の方を向いてるなぁ。
#そういえばニュルのアクシデントの時もMIについては何も書いてない。
>「MIだけを責めるべきでない」
自分も勿論同意というか、むしろFIAの興行者としての落ち度は大きいと思っているので、右京氏の意見には特に反論も無いです。
ただ・・・
まぁこれはまだ右京氏自身現役だし、名指しでメーカーを批判するのは難しいか?ってのもあるんですが、やはり事の本質はミシュランが折れなかった事じゃなかろーか?と思う。
ソースが不明だけどこの人がわざわざガセ掴んで来ることは無いと信じてるので引用させてもらいますが、たとえばこういうやりとりもあったようです。
まず1つはFIAは具体的で安全な打開策を提供していたこと。海外サイトでミシュランとC・ホワイティング氏とのメールのやりとり、そしてその後の経緯が公開されとりまして、とりあえずざーっとナナメ読みした概要はというと(なので誤訳してたらゴメン)、FIAがした至極真っ当な提案をミシュランが蹴っていたってコトでありました。簡単に言うとホワイティング氏は「規則は規則だから、タイヤ交換自体は認めるが、ペナルティは下す。それから13コーナーではFIAの監視のもとMIランナーを減速させる。規定以上のスピード出したMIユーザーには即ペナルティを与えるとします」という内容で、自主的な原則ではなく、より安全に減速を保つように監視する考えで、減速しない奴は勝手にシネ!とかじゃなかったという。が、それに対してミシュランは「BSも対象に入ってないから容認出来ない」と拒否。[MotorSportsProjectさん]
FIAとてアメリカGPを失敗させたかったわけでは無かろうと思う。そもそもショーアップのための糞レギュレーションを決定させたのは他ならぬFIA自身だし、観客含めファンを考慮しない強行運営というのは少々考え難い。まぁそれでもやっちゃうのがFIAの無能たる所以なんですが(ぉ
で、ここでまた陰謀論ですが、Formula1WorldChampionshipが失敗して美味しいのは、数年後、対抗カテゴリー(GPWC)を画策しているメーカーサイドなのではないか?とか。
#注:あえて穿りまくりで書いてます。
こういう政治的な駆け引きこそ右京氏も抜きにして欲しかった、というのがあるのだろうけど、他でも無い、先に仕掛けてきたのはMI陣営なのではなかろうか?と。
2chで見かけたネタにこんなのもあります。
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Mi「うはwwwwやっべwwwwこのタイヤ10周もたねーwww」
Mi「おい、タイヤ替えさせろ。ドライバーが危険だべ?」
FIA「替えれば?ペナルティもレギュレーションで決まってるからお好きなように」
Mi「それじゃ意味ねーべ?ペナルティ無くせよ」
FIA「あ?オメーらのタイヤが糞なだけだべ?」
FIA「ペナルティ勘弁してくださいだ?テラワロスwwww」
Mi「じゃぁシケイン作れよ。ドライバーが危険だべ?」
FIA「知るかよwww勝手にゆっくり走れよwww」
Mi「あったまきたF1のボケどもが!思い知らせてくれる」
Mi「おいユーザーども、命が惜しけりゃこのレースリタイアしろや」
Mi「えー、FIAが要求を受け入れなかったのでリタイアします」
Mi「ドライバーの危険を無視するなんてとんでもないですね!FIA!!!」
FIA「(゚д゚)<・・・」
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あともう1つ、これはもう完全に憶測の域を出ない(真実なんて絶対出てこない)だろうやり取りですが、
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フラビオ「このタイヤじゃ満足に走れなくてライコに追い付かれちまうよ。もっといいタイヤ持ってこい」
デュパ爺「いいこと思い付いた。このタイヤを安全を理由に保障しないとしてレースに参加させなくしよう」
フラビオ「おぃそれじゃ赤いのが10点取るだろが」
デュパ爺「ライコに詰められるよりマシじゃろが」
フラビオ「うーむ・・・ いいことを思いついた。予選と決勝でコースが変わるとノンタイトルレースにならなかったか?」
デュパ爺「ほほぅ、なるほど(゚∀゚) そちも悪よのぅ」
フラビオ&デュパ爺「< `∀´>」
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今回やけにルノー(ブリアトーレ)が危険性を訴えていた理由はここにあり?って感じにも受け取れる、いやにリアリティのある仮定です。
そーゆー意味でねぇ・・・右京氏のツッコミは、ちょっと微妙やなぁ~って気がしなくも無いんですよ。そもそも具体的な対案をFIAは提示したのに、ちゃんと走れるBS勢のGrandPrixを台無しにしないと(開始直前のシケイン増設はレギュ違反・ノーポイントレース)やらないとかヌカしたのは、MI及びMI勢になるわけですよ、上のやり取り(ホワイティング氏とMIとの)が本当なら。あくまで本当なら。
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ぶっちゃけ、確かに言われてみると代替案は難しい。
そこにFIAの失敗と責めるのは簡単なんだけど、さて、じゃあどうしたら
・BS勢がMI勢による都合の不利益を被らない正当なGP参加が行えて
・かつ観客及び全世界のF1ファンが納得出来る
グランプリが開催できただろうか?
#ここではMI勢の都合など無視です。当たり前でしょ?
そもそも、棄権しなければならないほどの不良品タイヤを履いている時点で「MI勢の勝利」など無かったわけです。本当にファンのためを思うならそれでも走れや。
シケインシケインとMI擁護派は騒ぎますが、"BS勢のセットアップがそれを想定していない"ことや、"急造によるアクシデントの発生"がありえる。
#ついでに(ここではレギュを重視してないから)ノンタイトルレースとなる。
そしてトッドが言うように、そのようなレースの場合、フェラーリに出場する義務も無くなる・・・となれば、ソレを拒否したFIAの判断は主催者として真っ当だと思われます。
がしかし、そのままだと観客は。。。ということになる。う~ん・・・やはり最初(かどうか知らんが)にFIAが提案したの(↑のMIユーザのみ13コーナーでのライン外減速)が一番現実的だったような?勿論、「それこそ茶番」って意見もあるだろうけど(そしてチームだってそんなことでエンジン削るくらいならどの道リタイヤするだろう)、そこはもうMI陣営のファンサービスと実益の天秤なんじゃないのだろうか?
#あんだけ「FIAがUSGPを台無しにしたんだ!!」って言えるんだから、
#そのくらいのサービス出来てもいいじゃん?
それが出来ない癖してFIAを責めるのは筋違いじゃないだろうかね・・・興行者としてのFIAというのは確かにあるが、オマエラだってその参加者だろうが。
観てる側からすれば、確かにMIの"ノーポイントでもいいから"(ホントに言ったのか怪しくなってきたが)という前提の元、FIAがレギュレーション曲げる柔軟性(?)でシケイン追加がいんじゃね?ってのは確かにあるかもしれんが(そして、右京氏が暗にFIAに求めていたのもその辺じゃなかろうか?)、先に書いたBS勢への不利益や、更に、レギュレーション実施の曖昧性まで生み出してしまう事を考えると、FIAが踏み切れなかったのもし方の無いことじゃなかろうか。
(タイヤとてチーム同様競争させている現実があるわけで、片方の失敗(都合)によりコースを変えてしまうという悪しき前例を作ってしまうのは如何なものか?ということ)←あまり議論に出てきていないが、かなり重要な点なんじゃないか?と思われる。この理屈が覆される事がつまり、政治的な話だったり、F1がスポーツとして成立たなくなってしまう原点でもあったりする。
勿論自分も今年の(というかここ数年ずっとだが)レギュレーション及びそのキメを行ったFIA等F1実行機関にはいろいろと文句もあるわけだけど、だからと言って今回の件に関してのみ言えば、むしろFIAの決定(BS勢のみによるグランプリ開催)はベストではないがベター。まず折れる、謝罪すべきはやはりミシュラン、そして現状ヒアリングなど行いおそらく罰金が科されるだろうが、やはりその片棒を担いだMI陣営なのではないだろうか?
#とはいえ、後者は形式的なものでもいいかもしれないが。
なんせ、あれだけ揃って棄権した(タイヤ的に問題の無さそうだったBARやウィリーまで)ということは、MIから何らかの働きかけがあったと考えて間違いないだろう。
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さて、この議論は次戦まで(後も)終わりそうもないですね。
#もうしばらく経過を見守りたいと思います。
BMWがザウバー買収を発表しましたが、それこそ現時点では正直どうでもいいわ(笑
#予定通り行ったんだろうけど、なんてタイミングの悪い・・・