1つのストーリーを構築する為に通らざるを得ない過程と、過程を描く為に造り上げた目的と・・・その辺の関連性を極自然にやれてこその「ストーリー」だと思うのですが、最近読んだ漫画でどうしてもその辺が納得できなかったり、そのせいで「クソ」と評してしまったりがあったりで、なんとも惜しいなぁと感じてしまった。どちらも「目的」には納得、満足できるものだったので、なお更そう感じる。
■ハヤテのごとく!(26) / 畑 健二郎
面白かったですねぇ、今巻は。
#正確には前の巻の後半くらいからそうなっている。
作者はどうしても描きたかったエピソードだったらしいですが、こうして元の"味"に戻ってみてやっぱり「あの展開居るの?」と感じざるを得ませんでした。
#言わずもがな、アテネ編。
勿論、ストーリーとしてあそこで敗者となったからこそ今の展開はあるんでしょうが、別の手段は考えられなかったのだろうか?と。イチイチノリを変えて、別に知りたくも無かったバックボーンとかその辺のこじ付けまで含めて、個人的には全部要らない展開でしたね。
が・・・また新キャラが。まぁヒロインがどんどん増えていくのは、もう設定上仕方ない(ハヤテの性分になってしまってる(笑))のでいいんですが、「こち亀」じゃないんだから話に困るとすぐに新キャラ出してお茶を濁すのはよした方がいいと思います。
#あのインド人達は何処行ったんだよ。
まぁそれでも、、、個人的には、ナギ、ヒナギク、ハムの3人で回して欲しかったと思いますけどねぇ・・・ヒロインは。
★★★★☆
■BAMBOO BLADE(14) / 土塚 理弘, 五十嵐 あぐり
んで、こっちもそういう意味ではどっこい。
#要るの?あのTV編。
戦隊モノはそもそもヒロイン(主役)の趣味なんだからギリギリ許せるとしても、この最終巻の為のストーリーとしてはあまりにも杜撰。まとめ方は良かっただけに、この数巻の適当なエピソード作りは勿体無い。
#普通に剣道させてりゃ良かったじゃん・・・
まぁ普通のスポコンモノにしたくなかったとか、巻末にあった原作者のコメントから分かりますが、それまでの爽やかな部活漫画のノリから、いきなり読者が読み方の方向性を見失うような展開を突っ込むのは強引と言わざるを得ない。
#「終わらせたい」感が酷かったもんなぁ・・・
エンディングの為の理由付けは必要だったと思うけど、いきなり空気の違う展開でそれを見出させるのも無理がある。ましてたったの1、2巻程度の長さであの数の新キャラを語るとかもうね・・・
この巻だけ見れば「良かった」と思う。まぁ大体・・・物語中盤からコジローの悩みだとかタマちゃんの「何故私は剣道を?」という点がクローズアップされてきていたので、概ね予想通りの最後ではありましたが。でも、それ故納得できるというか。
★★★★☆
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やっとこさ、久々に漫画の感想を書けました。どちらも「この巻の感想」とは言い難いですけどね(^^;
#そのくらい、何か一言言いたくなるような最近の展開だったので。
以下、ここ半月くらいで買った他の漫画の感想をショートショートで。
■魔法先生ネギま!(32) / 赤松 健
まさかのザジ登場。作者もファンが「ザジが出てきたら終わり」と思っていたのは知っていたらしく、「さてどうなんですかねぇ?」とか誤魔化し入ってたな(--;
実際インフレが激しいし、この後普通に学園ラブコメに戻れるのか?っていう疑問もあるけどね・・・・でも、やっぱ卒業までは付き合せないと駄目だろうと思うんだが、、、
★★★★★
■PEACE MAKER(6) / 皆川 亮二
こちらもまさかの「舞台は日本」(っぽい所)
#西部劇的だった話でこう来るとは思わなかった。
ただのヤラレ役的な新キャラも多いんですが、結構ちゃんとバックボーンを書いてきますね。この辺丁寧だ。
★★★★☆
■金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件 / さとう ふみや, 天樹 征丸
いつも一定以上満足させてくれるシリーズなんだけど、今回は何がマズかったのかなぁ・・・?
#やっぱトリックに無理がありすぎる?
犯人がそのトリックやってる姿を想像するとね・・・あり得ないって(苦笑
★★☆☆☆
「ADAMAS」はまだ読めてない(--;
#今日は「リアル」を買ってきた。ジョナサンでメシ食いながら読んでたが、、、もう少し。
明日は「よつばと」。漫画三昧過ぎるw
しっかしこのジャンルの広さを見よ、って感じだなぁ(苦笑
ちなみに、今の我が家の書棚には「皆川亮二コーナー」がある。

ついでに、その上は「井上雄彦コーナー」になっているw
