やっとこさ感想を。
□僕らはみんな河合荘(5) / 宮原 るり
何時にも増して破壊力抜群の一冊だった。
#大抵、こういう初速の速い漫画は、だんだんダレていくもんだが。
この漫画はまだ5巻、そうなるのはまだ先の事か?それともこのテンションを維持し続けるのか?
ぶっちゃけた話、可哀想なのは麻弓さんだけ(爆)で、宇佐にしても律ちゃんにしても良い青春送り過ぎだろう、っていうウラヤマケシカランラブコメ。まぁ林が言うように「ここまで来てもまだ「いい人」止まりなのか?」ってくらい恋愛に関しては奥手というか気付いていないヒロインと、そんな頑強なガードに流されていつの間にか目標がどんどん低くなっていく主人公が面白いのは勿論だけど、残念美人というかガッカリ美人と言うかとにかく可哀想な三十路前の麻弓さんがやっぱり面白い。
#この漫画、オッサン向けなんじゃないか?ってくらいツボ。
若い人にゃこのキャラの良さが見えにくいだろうし、逆に女性向けだと身につまされてしまう危険性(ぉ)があったりするんじゃなかろうか?
#何と言っても最後の話だろうなぁ・・・
彩花じゃないけど、このネタだけでご飯何杯でも食えるってくらい爆笑してしまった。様式美っていうか、なんかこう・・・綺麗にオチてるんだよな。
「目の前で繰り広げられるベタベタな青春」
「無意識に横取り」←重要
「何で横取りしたのか分からない」←重要
「そしてガチ泣き」←超重要
「これじゃ単なる~」(爆笑
そして更に、
「年長者(住子さん)に怒られる」
「代わりに買ってきて情けをかけられる」
「彩花に枠外でおちょくられる」
まで続く。スゲェな、これ、並みの漫画じゃまず見られない「このキャラにしてこのオチ」という完璧な様式美だと思った(苦笑
このシーン見て、「ああ、この人はこれまでも宇佐や律ちゃんをおちょくってたけど、本心から青春を僻んでたんだな」ってのがよくわかったw
あとはそうですね・・・コンビニネタは好きですねぇ。店員が良い奴過ぎるのも面白いんですが、ああいう事をやれる(楽しめる)キャラクターを描いているってのがやっぱ素晴らしい。
#最後の住子さんの「迷惑かけたんだから大人は1000円以上買うことー」って
#言ってるのにニヤけてしまった。
そしてそれに対して店員にキスしたいって言ってしまっている麻弓や彩花もいいなぁ~と。
あと林も何気に良いキャラに育ってきたし、千夏も小学生の怖い所全力で押し出してるし(笑)、読んでて楽しくてしょうがない。
★★★★★
ああ、アニメがこの空気を描けるか心配だ。心配で心配でしょうがない。
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よし、一度も名前出てないな。きっと喜んでいる事だろう(ぇ