この沖縄2連戦、実は機動力を如何なく発揮したのはヤクルトの方だった。
ヤクルトと言えば、かつて野村政権で飯田を中心とした走る野球を実践していたチームであり、近年でも昨年まで在籍していた青木を中心として走れるチーム、という印象が強い。
そんなチーム相手に、口だけの"機動力野球"で相手にならなかったこの2戦・・・いい加減考え直す必要があるのではないか?
#中畑、高木、この2人の提唱する機動力野球ってなんなんだ?
今を以ってもそれが活きていると感じた例は片手で足りるほどしか見られていない。
そもそも「走れる打者を並べたい」という発想が中途半端。足でプレッシャーをかけるのが目的であるのなら「まず塁に出なければ」。
#「走れるのを並べる」のが先ではなく「塁に出れるのを並べる」のが先なのだ。
昨夜、一昨夜とヤクルトは試合終盤に、代打・福地、代走・比屋根(字あってる?)、同じく代走・三輪が三者三様にその持ち味を発揮した。まぁ福地は代打起用だったので少し違うかもしれませんが、他2人は盗塁を決めたり一塁から生還、二塁から生還・・・足を使うと言うのはこういうこと。
#大体、足が使える選手が3人も控えにいる、と言う時点で脅威だ。
ベイで言えば、今は荒波が打撃不振に陥っている。3割は出来すぎにしても、元々.280~.290で推移していたここ一ヶ月の打撃成績が、がくっと落ちている。つまり最近に限れば2割も打てていない。
4月の超貧打線の時にも書いたけど、こうして打撃不振に陥ってるのあれば、さっさとベンチスタートなりにしてしまうのも手だ。「足に不調は無い」とも言う・・・ヤクルトのように、ここ一番で代走起用して少しでもチームに貢献させる。これが必要なのではないだろうか?
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「走る」前提が「打てる」であって、現状ソレを実践できているのは石川しかいない。石川は、特にランナーなしの場面だと徹底して3塁側に転がすように振っている。それが昨夜の内野安打に繋がっている。
#調子が悪いとインコース突かれて空振りかポップになるが。
最近は粘ってフォアを選ぶシーンも多い。とにかく出塁することを心がけているのが分かる。
梶谷は打てるんだが・・・なんかこう野球脳が足りないと言うか。打ち上げちゃうんだよな・・・なまじ、打力があるからかもしれんけど。
そもそも「打って走る」を両方兼ね備えるって、相当レベル高いですよ。実力不足、パワー不足から他チームに対抗する為に「機動力野球」を掲げているのに、もっと難しい事を要求しちゃってないか?本当に足を活かしたいなら、先日のヤクルトのような戦い方の方がずっと活きている、と言えるだろう。
確かにベンチ事情もある。ベイは投手力がマズイので投手に人員を割く必要がある。
#=野手をベンチに置ける人数が減る=代走要員なんてそうそう置けない。
でもそれならそれで、やはり限られた人数を活かす為にもまず「打てる」人を最優先でスタメンに入れないと、作れるチャンスも作れない。
3人が3人とも安定して打てればそりゃあ言うこと無いんですがね・・・今みたいな調子の時に、ソレを無理矢理実行させたってそりゃ失敗しますよ、と。
尚、昨夜途中交代したラミレスは怪我というわけではなく違和感があったので大事をとって、とのことらしい。まだ予断は許さないが、今のところ重いわけでは無さそうなので一安心か。
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