もうちょっとあったような気がするけど、とりあえず今書棚で簡単にサルベージ出来たのは以下だった。
#多いのでいずれも短めで紹介。
■惡の華(1) / 押見 修造
まずもう表紙のインパクトで買った。
#アレは無い(笑 「クソムシ」て。むしろアレが表題かと思っちまうくらいのインパクト。
実は最新巻が今出てるんだけど、「変態」とかおもっきし書かれてるのでむしろ買い難い。明日、チャレンジしてみる(--;
内容的には・・・非常に生々しいある種のイジメ漫画。変態は変態なんだろうけど、狡猾な変態ヒロイン(?)の「契約」が嫌らしすぎる。
これ、作者は明らかに狙ってるというか病んでる感じなんだけど、実際巻末で自分の変態行為を晒しちゃってるから余計性質が悪い(苦笑
★★★★☆
画力は低いけど、題材を表現するにはむしろこのくらいの方が良い。あまり気持ちのいいものでは無いけど、先が非常に気になる漫画。
■CAPTAINアリス(1) / 高田 裕三
「3×3 EYES」終了以降、地味な低空飛行を続ける高田裕三の、珍しい(というか久々の)ノンファンタジー漫画。飛行機パイロットを題材とした漫画は少なくないけど、殊、旅客機となると結構珍しいのではないか?と思う。
#この人の漫画はそういうのが多い。
得意の天真爛漫少女的な主人公だけど、割と航空業界の暗部やシビアな現実など堅い事情にも触れられている。
#原案ではないが、企画協力者もいる。
個人的に引っかかるのは、如何せんキャラクターデザインが妖怪だの人形だのを扱ってた時とまるで変わらないので、それが「航空機業界」というリアルとのギャップを生んでしまってどうしても馴染めない所か。
★★★☆☆
あと、「パイロット」を「パイ」と呼んでるので、どうしてもアイツがちらつく(笑
■ドリフターズ(1) / 平野 耕太
この人の「ヘルシング」は実は名前しか知らないんですが、まずこのタイトル「漂流物(ドリフターズ)」のインパクト、そして主人公(?)としてわざわざ島津豊久(関ヶ原で戦死したとされる)をチョイスしている辺りが購入の切欠になった。
内容としては、かなり破天荒な設定。歴史上の所謂偉人、英雄をごっちゃにして(現状)謎の組織、世界で戦わせてしまえというもの。今のところ、他に那須与一、織田信長、土方歳三、ハンニバル、ジャンヌ・ダルク、ラスプーチン、源義経、等など・・・出身地、時代設定などにまるで閾が無い選出になっている。
#今のところ、豊久、信長、与一のチーム(?)が主人公になっている。
まだいろいろ謎が多いが、魅力ある設定なのは確か。
★★★★★
良い意味でキャラクターを「崩して」描いている印象。稀にディフォルメしたり、時代考証からしてありえない格好してたりへんな能力を持ってたり。けど、それがまた良い。
妖怪「首おいてけ」ワロタw
■ペルソナ4(1) / 曽我部 修司
『4』をクリアしたので購入してみました。『3』も持ってたしね。
#つーかこの人、『3』の方は終らせる気があるんだろうか?最近全然出てないが。
元々漫画にもし易い題材なので、漫画版としては"主人公が喋る"のキャラ付けだけでOK。動きの表現がイマイチなのは相変わらずだけど、どっちかと言うと『3』より明るいイメージの強い内容なのでこの人の絵には合っているかもしれない。
まぁ内容的には・・・当然ゲームをなぞったまんまです。
★★★☆☆
ただ2chでは評判が悪い。まぁ前述のように『3』の行方やこの出版社のゲーム原作モノの扱いの適当さが分かってるが故だとは思いますが。
で、そこで話題になっていた此方の方も買ってみた。
■デビルサマナー葛葉ライドウ対コドクノマレビト(1) / 綾村 切人
成る程、こっちはマジで面白かった(^^;
#そもそもアトラスの力の入れ方が違う。
ウェブコミック展開されている作品だけど、アトラスの金子氏、山井氏が監修等協力しているだけあって、原作の空気を十二分に発揮した作品になっている。
#ちょうどアレだ・・・漫画版「サクラ大戦」をもっと上手くした感じ。
画力もある人みたいで、力の入れ様がハンパ無い。巻末コメントで「『デビルサマナー葛葉ライドウ』の完全新作」と山井氏が言うくらい、良く出来ている。
ゲーム版の方はヒロインが残念(笑)な場合が多いので、漫画版の串蛇のおきゃんな可愛さが良い。
★★★★★
この調子でHDハードでも新作を(ry
■乙嫁語り(1) / 森 薫
「エマ」や「シャーリー」は名前くらいしか知らないんですが、こちらもなかなかの話題作と言う事で読んでみた。
#以前感想書いた気がしたが・・・検索しても出てこなかったので。
作者が言うとおり「いろんな属性が付き過ぎ」のヒロインだと思う>アミル
強い、お嬢様、乙女、天然、姉さんなど等・・・ま、そういう側面も面白いし、何より、中央アジアという、漫画ではなかなかクローズアップされない地域の社会を題材としているのが良い。
#むしろ勉強になるレベル。
で、ただの社会風刺的な作品でもなく、ちゃんとキャラクターを生かして文化を紹介しつつのストーリーが練られている。
これは良作だと思う。
★★★★★
ただアミルと一部以外の嫁さん(オナゴ)衆が若干見分けがつきにくい。
■テルマエ・ロマエ(1) / ヤマザキマリ
こちらもまぁ話題作ですね。明日、新刊が出ますが、漫画大賞を獲って以降多くの書店でずっとコーナーを持っているのも凄いです。
と言う事で既に有名なのであまり語ることも無いですが、簡単に言うと、古代ローマ人の浴場設計技師主人公がイチイチ現代日本にタイムスリップして、日本の風呂やトイレの技術アイディアを古代ローマに持ち帰って浴場設計に活かして行く物語。
まぁ題材がかなり特殊な事もありますが、そこだけに頼らず、時間軸を無視して「海外から日本の文化」の異質さ、面白さを表現すると言う意味でも興味深い作品になっています。
まーでも・・・多分作者もそのつもりだろうけど、そんなに長くは続かないだろうな。面白いから短距離走的に頑張ってほしい。
★★★★★
これも、ただの文化・社会紹介だけにとどまらず、ちゃんと漫画としてのストーリーがあるので面白い。戦でローマを3年も離れた結果、1巻巻末の展開は泣けたw
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こないだも書いた気がするけど、自分の集める漫画も女流作家が増えてきましたね。
今回紹介したのはいずれもまだ巻数が少ない・・・1~3冊程度のものばかりです。なので冊数もそんなに増えてません。
実はまだ隠し玉が3つあります・・・むぅ、ラインナップ考えると、今回のに混ぜた方が良かったかもな(どんな漫画買ってんだw)
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