SF時代劇の体裁をとった人情コメディ漫画

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ああ成程、そう言えばいいのかと納得した。

銀魂(1)~(26) / 空知 英秋

Wikiによると、そういうジャンルらしい。なんとも一言では表現し切れない漫画だよなぁ、とは思ってたけど。成程、これならそれなりに表現できている。
ということで、昨年末から延々26冊も読んでいた漫画はコレでした。下に書いている「瀬戸の花嫁」とほぼ同時に読み始めたんですが、最初は分かっていた分そっちの方にハマって此方はそんなに進まなかった。しかしある程度進んでからは読むのを止められなくなり、仕事始まっても寝落ちを繰り返すほど読み続け、漸く最新巻に追いついたと。
#正月、今年一発目のエントリでタイトルが「ジャスタウェイ」だったので、知ってる人は気付いただろうがw

一通り読み終えた感想としては・・・「ああ、今のJUMPも捨てたもんじゃないんだな」と。むしろこの漫画は凄い・・・舞台設定などの基本的な部分のミックス具合、オリジナリティも凄いんだけど、其処彼処に他の作品のオマージュを取り込んだネタを仕掛けたり、そんな中にも臭くも真面目で心に染みる台詞を吐かせてみたり、更にホントにシリアスな長編物語を挟んだりと何でもアリだ。
#コメディとあるように、基本的にそうしたお笑いは何処にでも入ってるんだけどな。
笑いの方向性は、自分の読んでいる中では「ハヤテのごとく」に近いかな。ただこの漫画の場合は絵も上手いしシリアスな物語や戦闘描写も「ネギま」並みに凝っているので、読むのに実に時間がかかる。
#大コマも結構少ない。そして戦闘時以外(そっちがメインだが)の台詞数も多い。
「日本一台詞が多くて笑える漫画」という帯の文句の通りだろうと思う。序盤、ギャグの方向性は「こち亀」に通じるものを感じたし。

あとこの漫画の面白いのは、幕間の読者質問コーナーや作者の1人語りが入っているところ。如何でも良さそうな話をダラダラダラダラ書いていたり、読者が送ってきた雪で出来た「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲」の写真が載ってたり(爆
#ありゃもう、作者はマジでゴメンナサイするしかねーよな(苦笑
作者は自分と歳も近いので、如何でも良い話が自分と被って「そうそう」って頷けるのが嫌だわ(笑

基本的に最終的には「人情ヲチ」になる物語が多い。長編は勿論、通してギャグだらけの2~3話で終わるものもそういう体裁になっているものが半分はあるんじゃないかな。
ちなみに、自分の好きな長編TOP3は、

1.真選組動乱編
やはりコレです。勢い余ってDVDまで借りてきて観てしまいました。
#つーか、アニメの出来も神掛かってるよな。
OP/ED曲のカッコ良さとか終盤の伊東鴨太郎が「絆」に気付いた時の台詞とか・・・アレは泣ける。
2.吉原炎上編
今日読み終わった。25巻、26巻と2冊丸々使った長編で、しかもかなり戦闘シーンが多いコレまでに比べると異色の内容。
ヲチがいつも通り過ぎて吹いたがwまぁでも最後の1ページはホント良いよな。下手すりゃこの漫画のエンディングなんじゃねーか?ってくらいに。
3.柳生編
新八はこの漫画では「常人としては普通に強い方だけど、周りが達人(変態とも言う)過ぎて目立たない」という程度の戦闘力。その新八が達人の中で漢を上げたり、真選組と柳生がフルキャストで戦ったり、便所バトルがあったり(笑)といろいろ面白かった。

あと長編にカテゴライズされて無いっぽいけど、「モンハン編」も好きだな。あの発想は何処から来るんだろうなぁ。。。

しかしアニメは3年もやってるそうで、DVDも多すぎるんだよな・・・流石に全部は見切れん。噂では(?)最後は「吉原炎上編」になるんじゃないか?ということなので、またここだけ借りてみようかな。

★★★★★

瀬戸の花嫁(1)~(8) / 木村 太彦

巻数の通り、実は途中で読むのを止めている。
そもそもこの漫画を読む切欠になったのは、昨年の出張中に某氏に「なんか適当に楽しめるアニメ無ぇ?」と聞いた所、勧められた事からだった。
#で、アニメは確かに面白かった。最初から最後まで笑いのテンションが変わらん、というか。
なんで、漫画の方も読んでみようかな?と思ったのが昨年末。そして先に書いたように漫画の方もアニメ同様のテンションだったのでどんどん読めたんですよね。こりゃ面白い、と。
しかし・・・んー、7巻辺りからかな。急激に絵柄が変わり始めた。具体的には、トーンの貼り方が雑になった、というか。
#ああいうデザインもあるにはあるが。久米田の漫画がそうだな。
しかし、最初からそれなりに陰影をつけたり線を描いたりして凝って描いていたのが、単純なトーン一枚で済まされるようになると流石に興ざめする。同じキャラでそうなるから尚更・・・ということで、8巻途中、特に髪が完全に1枚トーンになっているサーたん登場辺りで読む気が無くなった。
#Wikiによると作者は腕の異常の為に休載中だとか。ソレが何か関係してるのかな?
そこまではギャグラブコメとしての描き方もテンションの高さも非常に面白く読めたんだけどな・・・惜しい。今後、集めるか読むか、ちょっと分からない。

★★★☆☆

むしろアニメの新作があれば、そっちは見てみたい気がするが。

かりん airmail 影崎由那短編集 / 影崎 由那

内容は、「かりん」とは別の短編集が2話、そしてかりん外伝「もう一つのマーカー家」「プロポーズその後」。後者はその後って言うよりも麻希とその幼馴染の話がメインだったか。
短編2話の内1つは、以前紹介したカニバリズムモノ。なんつーか・・・こういうのを描けるのも、女性作家ならではだよなぁ、と思う。もう片っ方の話も独特だしね。
で、メインはかりんの外伝だと思ってたんだけど・・・ぶっちゃけ、肩透かしだった。
#ヨーロッパに残った吸血鬼の話は言うまでもなく、もう片方もあんま果林関係ない。
個人的には特に杏樹ら再び人の前から消えた一族の方を描いてほしかった。
#なんつーか、、、悲しい結末を味わった方のその後の方が知りたかった、というか。
いや、まぁ本編のラストで「見守っている」とあったけどさ。

★★☆☆☆

「碧海のAiON」はまだ買ってないです。

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来月の購入予定更新。久々に豊作の一ヶ月となりそうです。
そういや「DEAR BOYS」はAct3になったらしいね。しかしどんだけ続くんだ・・・無印合わせるともう60巻近くになると思うんだが。

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この記事について

このページは、汎通が2009年1月12日 21:35に書いた記事です。

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