コツコツ貯めてたネタの一部を放出してみる。
先日から集計している「コンシューマゲーム タイトル数」(廉価は除く)。そのデータを、360発売から昨年12月までの37ヶ月(約3年)という区切りで、現世代、前世代、前々世代それぞれの3ブロックでタイトル数比較をしてみた。
#それぞれのハードの"発売からnヵ月後"を表したグラフなので、同じタイミングでの
#比較ではないことに注意。
特に、世代分けに関しては異論あるとも思うし。微妙な存在なのは、DCやN64、初代XBもPS2比で2年近く、DC比で3年以上離れているので同一に扱うのは難しいかもしれないが。
・現世代
Wiiが1~2歩抜き出ていることが分かる。PS3は360とほぼ同じペースで伸びており、18ヶ月目で逆転、このまま37ヶ月目(つまり今年の年末)まで同じペースだと、250タイトルほどまで伸びる計算になる。
360はハードシェアこそ小さいが、海外では健闘している分ローカライズ含めたタイトル数は同世代と遜色ない。実は完全敗北した先代とペースはほぼ同じなんだけど、据え置き全体の市場傾向を考えればこの数字は健闘していると言えるだろう。
PS3は見ての通り、よく言われる「(~に比べて)PS3はソフトが無い」という言葉が嘘偽りであることを示すくらいにタイトル数は存在している。しかし、前世代、前々世代での圧勝振りからそのギャップで「少ない」と感じられても仕方ないので、批判されるのは当然とも言える程度でもある。
Wiiはほぼ同じタイミングで発売されたPS3比で約1.8倍。月間平均9.8本というペースで発売され続けている。間違いなくこの世代ではトップの据置きハード、ということが出来るだろう。しかし、この数字は実はDCの同じく25ヶ月目の数字とほぼ等しい。据置き市場の縮小傾向がよく分かる一例。
・前世代
綺麗に3つに分かれる。PS2が圧倒的に多いのはともかくとして、37ヶ月時点(発売からほぼ3年)では「その半分がDC」「更にその半分がGC/XB」という見方が出来る。
意外だったのは、発売から少なくとも1年半のペースで言えばGCとXBはXBの方がタイトル数が多かった、ということだろうか。
DCは20ヶ月目辺りまでは、実はPS2にそれほど大きく離されていないペースだったことが分かる。他に比べ先行していた分、この間の主なライバルはPSだったが、そのPS最盛期でこれほどのペースを維持していたのは凄い。しかしこの37ヶ月から後、なんと60ヶ月以上ソフトはリリースされ続けるが、そのタイトル数は100本程度とペースが激減している。
PS2は更にその前の世代であるPSに比べるとそのペースはやや劣るが、リリースペースのピークは更にその1年後だ。グラフの曲線がゲインしているのもそのせい。だから、ここからの伸びが凄い。ただ37ヶ月時点では、実は前の世代で言うとSSと同レベルだったりもする。
GCはPS2が既に250タイトル発売されている時点でスタートした。もうこの時点でソフトメーカーからの注目は低かったのではないか?という印象。故に、出だしはXBよりも少ない。しかし流石に失敗から学んだか、変な品質制限はかけなかったようでN64よりは良いペースでソフトが増えている。
XBは日本では完全に失敗したハードとして記憶されているが、前述の通りソフトリリースペースはGCとほぼ同じ。ソフトリリース期間(寿命)も、実はGCより僅かに長い。
但し、GCにしてもXBにしてもDC同様、この後(4年目以降)のリリースペースはかなり落ちるので、ある意味、自社にしてもサードにしてもハードの趨勢を見る、チャレンジするには「3年」が1つの区切りになってたのではないか?と思われる。
・前々世代
だんだん記憶が曖昧になってくるけど、この世代においての「3年目」というのは、SS/PSが97年末、N64が99年6月に該当する。セガは翌年春にDCを発表し、99年6月というのも次の大波PS2発売半年ちょい前。この世代でも、既に勝負は付いた後、というタイミングですね。
PSとSSはほとんど同じ傾向で、僅かな差が積み重なって結果、PSが250タイトルリードしている、というタイミングに見える。
しかし前述の通り、SSはこの後後継機が1年後に発売される為、この後失速する。逆にPSはこの後PS2の発売が発表されるが、下位互換もあるということで年間500タイトルを越えるペースで3年売れ続けた。メジャーハードになる、というのはこういう事なんだろうな。
N64はSS/PSより1年半以上遅れて登場したが、既にそれらが完全に市場を形成してしまっていて割り込む事が出来なかった。珍妙な品質保証でソフトハウスが離れたのも一因になっている。
#その後任天堂は、Wiiに至る今まで「サードは売れない」が続いてしまっている。
ある種の持病をここで患ってしまったわけだ。
ちなみに、各世代の37ヶ月時点(PS3、Wiiはそれぞれ25、26ヶ月)での合計タイトル数は以下の通り。
SS/PS/N64:1944
DC/PS2/GC/XB:1577
360/PS3/Wii:595
PS3/Wiiがまだ途中だ、というのを差し引いても据置き市場の減衰傾向がよく分かる。
ちなみにこれより前、SFCやFCの時代は、実はPSよりもリリースペースは少なかった。据置きゲーム業界のピークがPS/PS2期にある、と言う事が出来るかもしれない。
ただこの観点は、言うまでも無く「作り手側の傾向」でしかない。一般にこういう規模試算はソフトの売り上げ本数等消費者がどれだけ金を使ったか?で計られるわけで、ソレが本来の「市場動向」だろう。今回出している数字は、あくまで「作り手が市場をどう判断しているか?」の材料の1つに過ぎない。
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こういう馬鹿なパフォーマンスで貴重な国会の時間を潰す議員はどうかしている、と思うが。
#しかも副代表かよ。如何し様も無いな。
でまた、こうしてソレをイチイチ嬉々として伝える馬鹿マスコミもね。
ところで、ついに米の大統領が変わるという事で最近、ブッシュについての評価云々の話題が多い。特に、やっぱりイラク戦争の是非で批判される事が圧倒的に多い。
#つか、それ以前にネオコンの繋がりで胡散臭い事には違いないわけだが。
しかし如何だろう?自分は当時からこのサイトを運営しており、その当時の日記も付けている。ぶっちゃけ、当時あの戦争を「どちらかというと支持」(その裏には、国連がまともに機能していない(責任逃れ)という側面もあった)というスタンスだった自分からすると、今の状況は耳が痛いってのもあるにはあるんだけど、それにしても大衆とは都合が良いもんだよなぁ、と。Yahooのコメント欄や2chに至るまで、ほとんどブッシュ批判だらけ。そりゃ今となれば批判されても仕方が無いし自分だってそう思いもするが、あの当時、あの状況下では意見は割りと真っ二つに割れていただろう、と思うんだがなぁ。
#支持した人間だって相当に居た。
まぁその後のブッシュを見て批判したくなるのも分かるけど、それにしても都合良過ぎやしないか?という気がしなくも無い。日本の第二次大戦をして"状況がそうさせた"という意見もあるようだけど、あれと一緒。程度の差はあるだろうけど、その時その時で"そう判断させるだけの条件"というものが存在する。あの当時、「ブッシュは戦争したいだけ」「フセインを作ってしまったのは他ならぬアメリカ」「破壊兵器があるかどうか分からない」等、いろいろ開戦に批判的な意見もあったけど、支持も含めてどちらも決定的な意見は無かった。
結果、いろんな意味で大失敗に終わってしまっているわけだけど、総括としてそれを省みるのであればともかく、勝ち馬に乗ったが如く批判しかしないってのもどうなんだ?と。まして日本人から見たらそういう対外的な活動が判断基準のほとんどだろうし。
#アイツは内政が糞だったから、アメリカ国民に経済面でぶっ叩かれてもしょうがない。
けど、あの当時のアメリカ人はまさに「テロを許すな」「フセイン政権を倒せ」の大合唱だった。それが一転して批判が増えたのは、内政問題や戦後の処理失敗など彼ら自身に降りかかった悪夢によるものが大きいからだろう。
そういう意味でも、(必ずしも無関係とは言わないが)対外活動メインで傍から見てただけの日本人がしたり顔でブッシュ批判を繰り返す様ってのは、なんともみっともない気がするのは自分だけだろうかね・・・
>パウエルクライシス アメリカに1月21か22日に未曾有の危機が訪れる
何があるんだろうか?
あり得るとすれば、ブッシュがトンでもない爆弾(金融関係なり対外関係なり)を置き土産にしてた事が発覚、なんて流れだけど(^^;
#あのサル(ぉ)が馬鹿なことには違いないからな。
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というか時間がねーとボヤきながら、深夜にゲームもせずにこんな長文を書く自分て(--;
#まぁ、何かストレス溜まってるんだよね(笑
ゲームのタイトル数の話は、こういう観点で具体的に数字を検証しているサイトってあんまり無いよなぁ、ということで作ってみる気になった。
何より、最近よく聞いている、
・PSPのタイトルが最近増えてきた
・PS3のソフトリリースペースは360よりも悪い
といった雑音に違和感があったので、それに反論する材料としても必要だった。
#実は前者ももう結果は出てるが。どう考えても間違いです。
ま、人間「印象」って大事だからねぇ・・・いくら論理的に考えた所で、それに勝る印象が存在すれば冷静な判断は利かなくなる。例えばそれは政治に対する見方もその1つなんだろう。
#で、後になって今回みたいに喉元過ぎればで反目する。
ソレによって語るのが悪いとは思わない。ゲームの話にしても、「そう感じる」ということには実際の数字だけでなく広報やら勢いやらいろんな要素があるもんね。
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