■朝日社説
巷で話題になって・・・いないな、残念なことに。ウェブ上ではともかくですが・・・まぁそんな感じの、例の朝日新聞・捏造問題なんですが、昨日に続き自身の社説としてこんな感じの文面が載せられていました。
#全引用は割愛します。
で―――
コレ読んだあとの短的な感想は、「なんでこんなに偉そうなんだろ?」「なんでこんなに他人事の如く書けるんだろ?」「なんでこんなに遠まわしに言い訳ばっかなんだろ?」・・・そんなところでしょうか。
#ぼやきくっくりさんじゃないけど、ほんと「ごめんなさいは?」って気持ちになる。
まぁ社説だから文体についてはある程度仕方の無い事なのかもしれないけど。
事実を報じるべき新聞社が、架空の取材メモに基づいて誤った記事を載せたのだから、ただただおわびするしかない。
まぁこういうところね・・・「するしかない」じゃなくて「します」だろーが、と。こういうところに「何でこんなに威高気?」って感じてしまうんですよ。
複雑な事件や事柄は、断片的な事実を取材し、積み上げることによって、少しずつ輪郭が見えてくる。政治の内実や企業提携のスクープ、調査報道ともなれば、事実をつかむための壁はいっそう高くなる。
事情を知っている人々に何度も足を運び、早朝から深夜まで取材をする。そうした取材の中で、今回のように、一つでも架空の情報が混じり、それをチェックできなければ、事実は遠ざかる。
そもそもここがようわからん。この言い分だと「複雑な事件や事柄を調べていく内には架空の情報が入ることがあり、それをチェックするのは至難である」という風にしか採れない・・・つまり、今回の事象とは異なる内容ではあるまいか?
#だから遠回しな言い訳に感じる。
記者を志望する大学生と話すと、正義感や情熱、旺盛な好奇心に触れることが多い。そうした気持ちが、何年たったとしても記者の原点だと信じたい。
あとまさにこの辺が新聞記者の詭弁。
学生の頃、友人にもマスコミ関係者、記者を目指すのが居たけど、好奇心やそれに起因する情熱はともかく「正義感」を殊更に感じてるようには思えなかったけどな。ていうか、正義感、義務感を以って挑んでもらうのはそれはそれは立派な事ではあるけれど、それを理由に自らの正当性を語ってはいけないと思う。こっちこそ期待したいところですよ、大衆の1人として。
今回の事件は、1人の若い記者に魔がさしたといって済むことではない。私たちは一昨日の社説で、そう書いた。
んー・・・サクッと尻尾切りしといてよくもそんな事言えるなと(ry
朝日新聞社は「信頼される報道のために」
朝日の信頼なんて(ry
社説を担当する私たちも、読者の不信を浴びて、いたたまれない思いだ。
じゃあ記者会見開けよと(ry
企業や官公庁に不祥事があれば、それを批判してきた。「消費者より会社が大事か」「病弊の根は深い」と問い、「説明責任を果たせ」と迫ってきた。過去の社説の一言一句が、わが身にはね返ってくるのを痛感する。
だから(ry
なんかもう、後半は美辞麗句だらけというか、とにかく奇麗事並べて「反省」しているように見せかけるのに必死、という感じでしょうか。
ただ1つハッキリ言えるのは、
企業や官公庁に不祥事があれば、それを批判してきた。「消費者より会社が大事か」「病弊の根は深い」と問い、「説明責任を果たせ」と迫ってきた。
少なくとも今の朝日に同じ事をやる資格は無い、ということだろうか。その自覚くらいは持って欲しいところ。
>参考
オマケ
>毎日新聞のウトロ記事に関して、読者室に電話してみました
会社だから我慢したけど、もう堪えるのに必死になるくらい馬鹿ウケ。
毎 むぐぐぐ お前なー、言葉遣いに気をつけろよ
いや、あり得ないだろ、こんな対応w
しかしmumurさんってホント凄いなぁ・・・普段何やってる人なんだろ?
>まぁこういうところね・・・「するしかない」じゃなくて「します」だろーが、と。
いや、さすがにそれは難癖に近いでしょう。社説である以上、口調の不統一はかなりの優先度で避けるべきことだと思いますし、謝罪を示す場所ではなく、あくまでも新聞社としてのオピニオンを表明する場所です。謝罪は紙面の他の場所で(知らんけど、多分)行ってるはずですしね。そこは仕方がないというより、当然のことだと思いますよ。
ただし、その内容については弁護の余地なし。相変わらずボケてんな、と。恐ろしく中身がない社説です。
実は、7月の半ばから、主要4紙の社説は毎日チェックするようにしてまして、気になったものは全てテキストファイルとして手元に残してあるんですよ。そんな中、つくづく感じるのは、朝日社説の程度の低さです。そもそも、筋道立てて物を説明するという(そして、おそらく理解するという)基本的な能力が弱すぎ。だから、オピニオンとして弱いんですよね。大体において「で?」とか「だから?」となる(もちろん、「はぁ?」ってのも多いんですが(笑))。
というわけで、せっかくだから本件に関する他紙の社説をチェックしてみましょう。
・産経「朝日の虚偽報道 構造的体質なのかメスを」
ttp://www.sankei.co.jp/news/050901/morning/editoria.htm
・読売「情報捏造 新聞の報道倫理が問われている」
ttp://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20050831ig91.htm
・毎日「情報ねつ造 官僚的な対応は朝日の体質か」
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20050831ddm005070035000c.html
一言で言えば、無難な産経、弱腰な読売、意外と厳しい毎日、というところでしょうか。
今回の読売社説は、明らかに朝日に対するツッコミが弱すぎです。
>短期間に不祥事が相次いでいることに、体質的、構造的な問題点はないだろうか。
とは言うものの、タイトルにも表れている通り、
>今回の問題の持つ意味の深刻さを考えると、朝日新聞だけの不祥事として済ませることは、できない。
という方が主軸。自分たちの新聞に自信がないんでしょうかねぇ。
一方、今回、意外と厳しかったのが毎日。産経ですら、
>他の報道機関にとっても、今回の朝日の虚報は他山の石である。
と書いているのに対し、毎日は、朝日の体質的な問題という点にほぼ絞っています。
しかし、オチがマズい。今回の論旨でわざわざ
>毎日新聞は、絶えず朝日を「目の敵」のように批判し、それを売り物にするかのような一部メディアと一線を画してきた。
と書くことに何の意味があるのか。そして、
>ただ、メディアは、もう少し謙虚になって誠実で丁寧な説明を心がけたい。
という最後の一文も、7/26付の同紙の社説「朝日VSNHK メディアには謙虚さが必要だ」の間抜けさを思い出させます。観念的平和論ならぬ、観念的謙虚論でしょ。別にメディアに謙虚になれとは思わないですけどね。誠実であれば何よりですし、とりあえずは、説明責任を果たしてくれれば(もちろん、“キチンと”説明することなしに説明責任を果たすことはできませんが)それで十分。メディアとして求められることに対する優先順位の付け方が間違ってんじゃないの?と。
うい、それはさすがに自分も書いてて思った。
いや、さすがにそれは難癖に近いでしょう。
変換して読み返しても違和感あるだけだし、さすがに無理あったかね、なんて。
んでも、そこを譲歩しても「仕方ない」って印象だったんですけどね。
実は、7月の半ばから、主要4紙の社説は毎日チェックするようにしてまして、気になったものは全てテキストファイルとして手元に残してあるんですよ。そんな中、つくづく感じるのは、朝日社説の程度の低さです。そもそも、筋道立てて物を説明するという(そして、おそらく理解するという)基本的な能力が弱すぎ。だから、オピニオンとして弱いんですよね。
全てではないですが、特に朝日と産経については原文を、他も他サイトのまとめなどで8割方は目を通しています。
朝日のズレ方の酷さはもうネタレベルと言っても良い状態でしょうか・・・いや、ものの見方にいろいろあるのは分かるんだけど、そこまで説得力に乏しい意見を述べられても、って。だから電波って言われるんだよ・・・。
一言で言えば、無難な産経、弱腰な読売、意外と厳しい毎日、というところでしょうか。
一部では「この機に朝日から部数奪いたいからじゃ?」(同じ左傾として)って話までありましたが、まぁそれだけ厳しい印象があったのも確かです。
#ま、後述されてますが、自分も最後の最後で笑ってしまったクチですが。
自分たちの新聞に自信がないんでしょうかねぇ。
まったく同感・・・というか、同じ事考えました(苦笑
しかし、オチがマズい。今回の論旨でわざわざ
>毎日新聞は、絶えず朝日を「目の敵」のように批判し、それを売り物にするかのような一部メディアと一線を画してきた。
と書くことに何の意味があるのか。
出勤中のH"で見てたのですが、噴出しかけましたよ、この行には(苦笑
#いきなり子供の喧嘩になりましたw
悔しかったら論破してみぃや、とか。あり方を前述されてますが、オピニオンとしての産経のスタンスってのは結構分かり易くて評価しています。
#時に容赦しないのも事実だしな。
読売が靖国分社を論じだした時も名指しで批判したし。こういうスタンスの方が分かり易い。
逆に今回の毎日みたいに「私達は(左派・朝日)喧嘩を売りませんよ(はぁと」とでも言ってるようなスタンスだと何が言いたいのかサッパリ分からなくなります。
誠実であれば何よりですし、とりあえずは、説明責任を果たしてくれれば(もちろん、“キチンと”説明することなしに説明責任を果たすことはできませんが)それで十分。メディアとして求められることに対する優先順位の付け方が間違ってんじゃないの?と。
オマケ
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50059569.html
所詮この程度です。
言ってる側からとんでもないのが出てきましたよ(笑)
朝日新聞9/3付社説「アジア外交 靖国が議論の入り口だ」
ttp://www.asahi.com/paper/editorial20050903.html
とりあえず、靖国参拝そのものの是非については別問題としましょう(真意はどうあれ、社説内でも一応はそういう風に扱われてますし)。
そして、(別に朝日に限ったことではなく)対中韓外交をアジア外交と称すること自体に文句を言いたいところですが、まぁ、それも置いておくことにします。
まず重要なのは、
A)アジア外交を今回の選挙の争点にすること
B)靖国参拝をアジア外交の争点にすること
という異なったレベルでの2つの争点化を、区別して考えることだと思うんですよ。
単純にAというレベルで考えた場合、
>今回の総選挙で、野党がアジア外交を争点の一つに取り上げたのは当然のことだろう。
とありますが、第一野党である(そして、自分の見解としては、「野党」という括りで語る価値のある唯一の党である)民主党からは、アジア外交に限らず、外交そのものを今回の選挙の争点にしようという目論みがほとんど感じらません。実際、アジア外交を語るとなったら、必然的に日米同盟の話へと進んでいかざるをえませんし、その点に関しては具体的なビジョンを示していない(おそらく示せない)以上、むしろ及び腰になってるという印象です。
一方、小泉さんが靖国を参拝するかしないかを明言しないのは、確かにせっかくの“郵政民営化選挙”に水を差さないようにという思惑もあるのでしょうが、Bを(というか、Bの上でAとなることを)避けるための手段として理解しています。
しかしながら、そもそも朝日には、Bが問題なんだという考え方自体が理解できないようで。なんせ、総選挙公示日8/30付の社説で、
>首相の靖国神社参拝でずたずたの中国、韓国との外交をどう立て直すのか。
と書いてるくらいですし、既に大前提と決め付けちゃってるんでしょうねぇ。
朝日は8/26付社説にて、自民党が郵政民営化一本で押していくことを「郵政マジック」と称しましたが、んなら、あんたがやってることは「靖国マジック」ですよと。もっとも、郵政民営化が今回の選挙において少なくとも争点のひとつであることには議論の余地がないのに対し、靖国参拝がアジア外交の争点なのかという点は大いに議論の余地があると思うので、さらに程度が低いと言わざるをえないのですが。
不思議なのは、
>中国のナショナリズムの高まりや、共産党支配体制に対する中国の人びとの不満が反日と底流で結びついている。軍事力の増強や、台湾をめぐって目立ち始めた強硬姿勢も気になるところだ。
>いまの中国との関係は、かつての「友好第一」や「アジア重視」のお題目だけではすまない深みと広がりがある。
と書いてもいるわけで、多少はそういう点も考えているであろうにも関わらず、なんで「靖国が議論の入り口だ」となるんだ?ってことです。自分にしてみりゃ論外ですけど、少なくとも説明不足なのは明らかだと思うんですが・・・。
どうも、筋道立てて物事を説明するってのが、根っから苦手なようなんですよねぇ。
#って、社説でそれじゃ困っちゃうんですが(-_-;
ついでに、面白かったのをもうひとつ。
朝日新聞9/2付社説「イラク惨劇 宗派対立に火をつけるな」
ttp://www.asahi.com/paper/editorial20050902.html
この事件に関して、他紙の社説では、
・産経:アフガニスタンを手本とせよ(9/2付)
・読売:3派の宗教指導者たちは歩み寄りを模索しろ(9/3付)
・毎日:アメリカは治安維持に関する展望を示せ(9/4付)
というような意見が述べられていました。
で、残る朝日はどうだったかというと、具体的な提言は一切無く、なぜかイラク戦争そのものへの批判で終わるという、まさに“朝日ここにあり”という内容でした(笑)
>それでも戦争は正しかったのか。どこでボタンを掛け違ったのか。だれの責任なのか。語るべきことは多いはずだ。
という最終段落の内容が社説のタイトルとズレすぎ。さすがとしか言いようがありません(笑)
泰雪さん>
漸く一通り読みました。
まず読んでてどうしても理解できなかったのが、
>今回の総選挙で、野党がアジア外交を争点の一つに取り上げたのは当然のことだろう。
ここですね。いや、ホント、
民主党からは、アジア外交に限らず、外交そのものを今回の選挙の争点にしようという目論みがほとんど感じらません。
聞いたことありませんよね・・・むしろ聞かれても臭いものになんとやらに近い印象すら受けるんですが。民主に限らず。
#ホントわからんなぁ・・・アサピー。
小泉首相の弁をして「同じ答えを繰り返す」と非難していますが(いや、実際、非難されてもし方の無い場合もあるんだけど)、岡田代表やらの弁にしたって「アジア(実質中韓)と融和を」的なことずーっと言ってるだけにしか聞こえんしなぁ。
一方、小泉さんが靖国を参拝するかしないかを明言しないのは、確かにせっかくの“郵政民営化選挙”に水を差さないようにという思惑もあるのでしょうが、Bを(というか、Bの上でAとなることを)避けるための手段として理解しています。
結局、8/15に参拝しなかったのもそういうことなんでしょうねぇ。
で、ソースは忘れましたが、どうも年内にはやはり参拝を考えているようです・・・ま、選挙勝って、"首相として"というわけではないんでしょうけど。
>首相の靖国神社参拝でずたずたの中国、韓国との外交をどう立て直すのか。
と書いてるくらいですし、既に大前提と決め付けちゃってるんでしょうねぇ。
アイデンティティーってやつでしょう(爆
郵政民営化が今回の選挙において少なくとも争点のひとつであることには議論の余地がないのに対し、靖国参拝がアジア外交の争点なのかという点は大いに議論の余地があると思うので、さらに程度が低いと言わざるをえないのですが。
しかし小泉さん折れませんねぇ・・・まぁ「折れる」というのが正しいかどうかは別なんですが、それにしても、街頭演説も「郵政」一本の模様。先日、「今日の出来事」だかで土曜の各党代表の街頭演説の内容比率なんて面白いのをやってたのですが、小泉さん、「郵政」が90%以上でした(^^;
世論は確かに年金やらの財政面での改革に興味が高いわけであって、普通ならそれについての論も適度に織り込みそうなもんなんですけど・・・そこを強いと見るか、周りが見えてないと見るか。
逆に、岡田代表は郵政の案やら突っ込まれまくった年金案などを小出しに修正してますよね。結構対比が見えて面白い。中身の成否はともかく。
どうも、筋道立てて物事を説明するってのが、根っから苦手なようなんですよねぇ。
#って、社説でそれじゃ困っちゃうんですが(-_-;
いや、もうこうなると「靖国解決=中国様のお怒りを鎮める」と直結してるとしか・・・これなら筋道いらない、って認識なんじゃないですか?
#これが朝日クオリ(ry
で、残る朝日はどうだったかというと、具体的な提言は一切無く、なぜかイラク戦争そのものへの批判で終わるという、まさに“朝日ここにあり”という内容でした(笑)
朝日ここにあり・・・ですね。としか言い様が・・・(苦笑
#どうあってもあの戦争に結び付けて論じないと気がすまないんでしょう。