ラスアス2オワタ。。。

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ネタバレ含むので、「続きを読む」で。
































































何なんだろうな・・・こう、クリアしてみていろいろ考えを巡らされるってのは、もうそれだけで相当なインパクトというか凄いゲーム、神ゲーと言っても良いのかもしれないんだけど、と同時に「ここまでやる必要はあったんだろうか・・・?」という思いも浮かんでくる。
言い方は悪いかもしれんが、「なるほどなぁ・・・そりゃあんな暴動起こせるような国の人間じゃないと作れんわ」的な感想も持ってしまう、そんな内容。
#表現の凄さってのもあるが、物語としてもね。
#(大体、表現って意味じゃあ日本版はまだマイルドにされてる、と聞いてるが)
多分、日本人の発想からすると、想い描くことは出来ても作るまでに躊躇われて結果、作り切れないんじゃないかな・・・そのくらい、憎と憎がぶつかり合うというか。世界的に見ても結構批判の多いシナリオだと思うけど、そのくらい"やり過ぎ"感があった。

なのでまぁ・・・いろいろ書きたいことはあるが、その物語としてまず。。。
大筋のプロットとして、多分プレイヤーに一番刺さるであろう「順番」で作ったんだろう、とは思う。ある意味ズルい。
#エリー→アビー、ときて、作品の主人公であるエリーに対して「攻撃を仕掛ける」。
#その後、エピローグ的に見せておきながら、最後はエリーが単独で進めてエンディング。
序盤、アビーを操作して結果、ジョエルをあのような目に遭わせるシーンに繋がるんだけど、(ある程度理由も想像できるとはいえ)理不尽に前作の主人公を無残にさせるというのは正直、もうちょっと語ってほしかった気はする。あまりにプレイヤーを置いてけぼりにし過ぎるというか・・・後述する「ユーザが求めていた続編」に対するギャップが激しすぎる。
加えて、そういう「アビー」を途中からほぼほぼゲームの半分近くを使ってるんじゃないか?ってくらい操作させる・・・この辺、例えば逆、エリーで一応開始しておきながら、アビー編の行動動機をちゃんと説明しつつ、中盤辺りであの惨劇を起こして、後半エリーで行動させる、みたいに組み立てられたら、もうちょっとプレイヤーサイドも受け入れられやすかったんじゃないかな?という気がする。
正直、個人的には「場合によっては(理由によっては)ジョエルがそういう結末を迎える」というのも受け入れられる、とは思ってたんだけど、それなりの説明がやはり必要・・・そういう意味での説得力を持たせるには、あの展開でアビーを操作させるってのは流石に無理が過ぎるというか・・・
#実際、アビーは言われるほど嫌われるキャラしてないと思う。
個人的には、正直言ってアビー編の方が面白かった(苦笑)。エリーはあまりに「憎」を表に出し過ぎる。まぁそりゃそれだけのことをされた、ってのもあるんだけど、前作「1」をやったプレイヤーがさ・・・5年経ったとはいえ、そんなエリーを操作したいと思うかい?というね。なんというか・・・エリー編(前半)は、LGBTな表現も相俟ってどうしてもエリーに共感し難かった。
そうそう、その同性愛な表現なんだけど、ああいう極限の世界にあってそうした関係を持つってのも別におかしな話じゃないと思ってるので、展開次第じゃなくもないと思っている。けれども、大体見た目から何からキャラとして立っていないディーナがその相手だったし、しかも「憎」を前面に出しておきながら絡みを見せたりってのは「何してんねんこいつら?」っていう白けに近いような感覚に陥ってしまった、というのもあった。
#何にしても、序盤は説得力が欠け過ぎた。
トミーの行動原理も謎。勿論、実の兄を惨殺されて怒らないわけはないし、最終的にもエリーの下に話を持ち掛けていたわけだけど、そもそも、出発前日?にはむしろエリーを説得に(なだめに)来てたのに勝手に1人で出発するわ、再会後は今度はあっさり戻ろうとするわ・・・キャラとして中途半端に見えた。
#まぁそれ故、マリアから呆れられている、というキャラ付けなのかもしれないが。
逆にアビちゃんことアビゲイル編、一応ネタバレは避けるとはいえ多少は目に入っていて極めて不人気なのは知っているんだけど、このアビー編単品で考えたら実は結構楽しかった。前作から今作の序盤のジャクソンビルにして「ああなるほど、この世界はこうまで退廃していて人が生きるのが大変は世界なんだな」という理解をしていたのに、戦闘集団があるってのはともかく、それが街、都市を形成していたり何か知らんがスポーツジムがあったり割と近代的な設備まである。そういう新しい発見があったし、さらにまだまだ可愛かった頃(笑)からの説明やジョエルを惨殺するに至った経緯などちゃんと説明されて行って「ああなるほど、よりによってそこに繋がるのか」と理解したりもあって物語を進めるのに変な負荷を感じなかった。まぁそりゃ・・・メインはもう「憎」を達成した後の話だからってのはあるけどね。。。
#エリー編は負荷あり過ぎ・・・とにかくやってて心がしんどい。
レブ達の怪しい宗教の連中との戦いも面白かったし、そういうの関係なく命の恩人として助けたり、最終的にもやっぱり一緒に逃げたりと人間味を感じる。やってていろいろ納得できたのはやはりアビー編だったな。

最後、エンディングでこの本編が始まる直前であろうジョエルとエリーの語らうシーンが挿入されるわけだけど・・・
多分、ユーザが求めていたのは、あの事実に対して「打ち解けた末の物語」だったんじゃないかな・・・いうなれば、そうしたかったジョエルの考えを具現化したようなその後。勿論幸せとは限らない。エリーは事実を知ってしまいその重圧に苦しみ、それでも・・・という感じの。そこに例えばディーナとの関係だとかがあってもそれはそれでいいのかもしれない、くらいの。
が、事実として作られたのはエリーであり、アビーであり・・・の、憎しみだけが行動原理になっている物語だった。プレイヤーとして論理で最終的に理解に至れても、それはあくまで最終的にであって「ゲーム」という媒体でそれを、しかもある程度前提知識がある続編という形で提供してしまったのは失敗だったんじゃないかなぁ・・・と思う。感情が付いていかないというかね・・・文字通りの「プレイヤー置いてけぼり」だったと思う。

・・・と、まぁなんとなく今の段階で言いたいことはかけたかな。
まぁプレイ中も何度も書こうと思ってたけど、前述のような構成の為に物語が進めば進むほどその感想も変わってくる。序盤のあのショッキングなシーンだけで評価されるには勿体ない物語だと思うんだけど、じゃあそういう評価したプレイヤーが全て自業自得か?というと構成に疑問も持てる、そんな感じか。どうも最終的にエリーがアビーたちを逃がす展開にも批判があったらしいけど、個人的にはむしろ「もう止めてくれ・・・」と心の中で思いながらのあの殴り合いだったなぁ・・・「もうエエやん、もう止めたれ」と。
#PTSDを背負ってしまったエリーが救われない、ってのもあるだろうが。
それこそ憎しみの連鎖だよね・・・逆に、むしろそういう意味ではアビーたちのその後もちょっと描いてほしかったな、というのもあるくらいだ。

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ゲームとして・・・正直、ここまでストーリーにいろんな意味で考えさせられたゲームに、今更TPSとしての出来とかそういうのを語るのも場違いと言うかなんというか何だけど。
ただ一つ言いたいのは、おそらく難度関係なしにエリーは「ナイフ一本で大の大人(男)を殺戮しまくる」事が可能だよね?(Easyでやったので、他の上の難度でどうなるか?は知らないが)。実はその辺にも違和感を覚えてた。「前作でもやってたやん?」という意見もあるかもしれないが、あれは限定された場面であってあくまでジョエルが主人公だからまだ許された論理。いうなれば動けないジョエルの代替であったわけだから、まだ捨て置けた理屈だったんだよね。
そういう意味でも、実はアビー編は納得できたりする。相手が男だろうが大人だろうがゴリマッチョ女が首絞めして殺すのに何の不可能があろうか?(笑
#説得力が違うわw
銃火器に関しては前作のプラスαって感じで、実に入り易かったと思う。この辺、アンチャも含めてTPSゲームとしてはホント洗練されたよなと思う。カスタマイズも面白いしね。弓矢も火炎放射器も・・・ああそういやエリーの爆弾が設置型になったのは残念だった(流石に、投げられると強すぎると判断したのか)。でも、どっかの密林ステージでほぼ爆弾だけで敵を全滅させたのは楽しかったなぁ・・・稀に敵の接近が早すぎてこっちも巻き込まれて即死したりしたけど(--;

なので、ゲームとしては・・・Easy+も解放されたし、実は2周目をやりたい。多分いろいろ逃しちゃってるだろうしね。でもなぁ・・・前半があの展開だしなぁ・・・で躊躇してしまうのも事実。
(追記)ああそうそう、逃しちゃってる云々で思い出したけど、今回メモがクッソ多かったよね?ああいうのを楽しむ人も居ると思うけど、流石に多すぎ・・・前作くらいの、イシュさん達の話みたいにこう本編に少し花を添える、くらいが良かったな。あまりにメモに語らせ過ぎだし、中盤以降は正直もう読むのが億劫になってしまった。大体、あんな状況下で紙に彼是書いてるのにリアリティあるんかい?という疑問すら覚えたし。そういう意味でも前作くらいの方がちょうど良かったと思う。

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一先ずこんな感じです。そうね、最初の7~8行目くらいまでは実はエンディングを垂れ流しながら書いていました。そのくらい「クリア直後」の生々しい感想です(笑
まぁレビューと言う体裁ではなく、あくまで感想と言った方が良いんだけど、かつて10年位前までコンシューマゲームのレビューやってた身としては「久々に一気にガーー!!っと書けたな」という。それをさせるくらいの魅力があるゲームであることは確かです。てかもう、何か書かなきゃ収まらない、ってくらいにね。
だからと言って他人にお勧めできるか?というと非常に難しい・・・前作は紛う方なき傑作、名作であり、神ゲーであって万人にやってほしい、やれ!って作品なんだけど、今回はあまりに尖り過ぎている。むしろ前作プレイヤーの半分くらいは序盤、前半で脱落しそうなくらい、辛いし精神的負荷が高い。でも最後までやってみると作りての言いたかった事、やりたかった事がこれでもか、と見えてくる・・・間違いなく作品としては一級品なんだよな。
「出来上がっている」「完成している」「完璧」と言わざるを得ないのに、何故か「でもそうじゃないんだ」と言いたくなる・・・そんなゲームでした。

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オートセーブの時間確認しましたが、プレイ時間は35時間29分でした。前作の倍くらいかかってないか?
難度Easyで収集品は165個。発売は6/19だったから、なんとか一月掛からずにクリアできたか。

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このページは、汎通が2020年7月13日 22:25に書いた記事です。

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