自分くらいの世代・・・今現在40くらいのプロ野球ファンなら、多分「野球は巨人」、そして「そのライバルの阪神」という風潮をギリギリ体験している世代ではないだろうか?と思う。
これは別に巨人や阪神をディスる話では無く・・・
長らく、こうしたOBの集いが主にこの2チームのモノとしてメディアに出てきていた、というのがある。それ故、現役を引退しても特に巨人のOBであればその後も安泰だとかその知名度を売りに生きていける、という伝統みたいなものが存在していた。
#今現在に至っては、それはもうそこまで確実なものではない。
#それは巨人、阪神がどうこう以前に、プロ野球がかつて程娯楽を占めていないから。
別にそれを悪しきと言うつもりは無いが、しかし大抵のプロ野球ファンならある疑問を持つだろう・・・「他の10球団、11球団のOBは?」と。
特にベイスターズの様に、長らく弱小で全国的にも知名度の低い選手の多いチームのOBはどうしてもそういう傾向が強い。下手すると、こう言う感覚にすら陥る。
「もしかして、自分の応援するチームのOBは大した選手じゃないのかも?」
そうしたファンやOBにとって、一昨日行われた「ハマスタレジェンドマッチ」は一筋の光明というか、「大きな一歩」になったのではないか?と思う。
勿論、これは自分の勝手な思い込みかもしれないけど、例えば先発した平松さんなんかはかつて200勝名球会のメモリアルとしてハマスタに自身のプレートが飾られるというイベントを欠席してしまった事がある。もしかしたら、ハマスタ、ベイスターズ、ホエールズというモノに対して、愛着だとか誇りだとか・・・そういうものが薄らいでいた時期があったのではないだろうか?
#重ねて言うけど、これは自分の勝手な印象。失礼を承知で。
と言う往年のOB選手たちの想いと同時に、例えば自分みたいなファンでも、恥ずかしながら今回のイベントまでよく知らない選手が数多くいた。捕手として先発マスクを被った土井さんなどは、かの秋山登とバッテリーを組んでいた捕手だと聞いてその年季の入り方がハンパ無いと感嘆したもの。
#平松さんですら自分の物心つくギリギリまでの現役だったのに、それよりさらに10年以上前とか。
他にも辻恭彦や、先日あのプロゴルファーの父親だと知ったばかりの福嶋久晃だとか、中塚政幸辺りは、全く知らない選手だった。
そんな、40年~50年は前に活躍していた人たちがこうして"レジェンド"として"今の"ベイスターズファンの前に出てくる、これこそ「受け継がれるチームの伝統」としてあるべき姿ではないか?と思った。
勿論、そうした世代の選手だけでなく、例えば98年の日本一メンバーにとっても同じ。それは例えば今のDeNAになってからの若い世代のファンにとっての、自分にとっての土井さん平松さんたちと同じだ。いろいろと有名な佐々木や最近まで現役やってた谷繁、佐伯などはまだともかく、島田や五十嵐、畠山と言った当時の主要なメンバーも、こうしたイベントが無ければ語り継がれる事が無くなってしまう。
流石に都合と言うものもあるし、野暮ではあるけど「有難味」なんてものもあるので毎年やるか?というと、興業的にもやめた方が良いと思うが(苦笑)、しかし今回、このイベントはハマスタの改修にあたってという機会で開いたイベントでもあるわけで、、、
じゃあアレだ、改修の終わる2020年3月に次回をやってみてはどうだろうか?
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盆と正月が、という表現があるけど、今年のベイスターズファン程喜んだ、楽しんだプロ野球ファンは居ないのではないだろうか?そう思える1年だった。
#足りないのはリーグ優勝、日本一だけ。
逆に言うと、そういう不完全な部分があるだけ、来年以降も楽しめる。そうした1年を締めくくるに相応しいイベントだったと思う。
#まぁ、一応今日ファンフェスあるんだけどな(^^;
個人的に、あんまり重視していないイベントなので、まぁこれはこれで楽しめる人が楽しめば、という感じ。
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