トリック・オア・おしょうゆ

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ズルイ、ズル過ぎる・・・

  

 

みなみけ(10) / 桜場 コハル

ついに10巻到達。自分が前の前の出張生活していた頃に買ったのが最初だったと思うので、彼是8年か。
#こんなに続くとは思わなかったな。
実際、以前ほどパワーがあるとも思えませんが、それでも一定以上の面白さを提供してくれている事には違いありません。て言うか、この巻には明確に「おぉ!?」と思わせてくれる"工夫"がある。
#コマぶち抜き画。
あとここ数巻、どんどん線が細くなって背景の少なさも相俟って白い紙面が目立ってたのですが、このぶち抜きキャラ画含めてやや線の太さにも工夫が見えるようになっている。もう初期の画は読み返さないと思い出せませんが、8年経ってやっとこういう進歩を見せたか、と言う感じです(笑

内容的にはまぁいつも通りのゆるゆるさで他愛の無い日常上描いてるだけなんですが、春香姉さまのコスプレ「トリック・オア・おしょうゆ」に噴いてしまったwww
#アンタもやってたんかい!!!
#(このコマまで春香は一切出てこない。作者狙ってただろ?)
あと春香の強肩とか速水が絡むと毎回アニメ化に困る話が出てくるとか、相変わらず自分は高校組が好きなようです(苦笑

★★★★☆

そりゃ8年も同じノリでやってりゃ飽きるのが普通でしょ、ってわけですが、それにしても粘っている感じ。よく頑張るわ。
#尚、限定版買ってみました。あとでアニメの方も見るか。

センゴク天正記(15) / 宮下 英樹

武田好きの自分としては涙無しには語れない「甲州崩れ編」。表紙は武田家最後の当主・諏訪四郎勝頼。
#一般的には愚将との評価が今尚強いが。。。
例の「やる夫真田」に描かれていたのもそうなんですが、自分は元々勝頼に関しては世間一般の評価よりは高く買っていた側の人間でした。なので今回の内容にも大満足。
#何も勝頼の政策だけが武田家の終焉を招いたとは思えない。
まぁこの漫画的な解釈(銭云々)については完全に作者のフィクションではあるでしょうが、やはり最後の最後、天目山で最後の戦いに挑む時の法性院信玄の幻との会話でしょうか。この辺の解釈(武田家は既に信玄の末期には財政難もあって連合が崩れ始めていたことや、勝頼をあくまで陣代として残してしまった事など)はかなり正しいんじゃないかと思っています。
この漫画的には、そうした点に加え「銭」による戦略、そして古い戦と新しい戦の対立など、様々な要因が絡んだ結果結局は信長と勝頼は近い視点を持っていたにも拘らず、異なる結末に至った、ということで最後の「さらばだ 同胞よ」という台詞にグッとくるものがありました。
描き過ぎても先に進まないが故の苦悩か、確かに詰め込みすぎでもあるんですがね・・・
・唐突に雑賀衆の話になる。そういや内部対立があったんですよねぇ。
・やはり高遠城の攻防はアッサリ過ぎた。確かに史実でも超短期決戦だったという記録はあるが、「やる夫真田」まではいかずとももっと仁科氏の活躍やキチガイ(マテ)、もとい森長可の屋根破って鉄砲撃ち下ろしとかもやってほしかった(ぉ
・北条夫人の言に戦国に生きる女性の悲しさがありましたね。あと松姫も出てきたのが嬉しかったな・・・信忠とのロマンスは描かれるのだろうか?
・その信忠も勝頼同様世間的評価の低い人物。でもこの活躍でこの漫画的には挽回できたかな。しかし若い頃の信様そっくりすぎてワロタw
・片手千人切りはやっぱり出てきましたね。
・最後になって漸く主人公権兵衛一家が出てきましたが、藤と葛が典型的な仲良し母娘になってて微笑ましい。「亭主が討ち死にでも~」の行はリアリティありすぎるwww
しかし何時の真に3人も増やしてたんだか(苦笑

いろいろ詰め込まれてましたが、「本能寺前夜」という感じで各方面のまとめをやらざるを得ないのも事実かと。

★★★★★

しかしこの漫画の武将、大名の散り際の描き方は上手すぎる。大体見開きですが今回の勝頼も実に良かった。

そして以下に続く。

センゴク一統記(1) / 宮下 英樹

ということで続きはこちら。「一統記」。
#天正記巻末で作者コメントに「本能寺まで収められなくて」とあったけど、
#もうこれは長さ的にしょうがないだろう。
天正記が1582年4月までを描いているので、事実上本能寺の変までは2ヶ月も無いことになりますが、そこまでも仙石の淡路平定(あれ?平定は結局後にすることにしたんだっけ?)有名な高松城水攻めとかありますしね。
ということで、天正記15巻でいちど締めてこの巻はリスタート。本能寺の前に織田家、その配下の明智、羽柴、そして徳川、朝廷のそれぞれの動きを描いたものがメインになっています。前述の水攻めは導入のみ、といった感じですかね。

本スレでも議論されてましたが、さて光秀の謀反は"何説を採るだろうか?"。この巻ラストで信長は天下を信忠に譲り、自分は日ノ本を出る、と言っている。光秀はこの言を聞いて自らの野心の火を燃やす事になるのか?
#前兆はあるにはあるんだよな。前の巻だったっけ?信長が自分が居なくても~と言った行とか。

★★★★★

無印→天正記は作風がガラッと変わりましたが、今回は流石にそれはありませんでしたね。この辺も天正記15巻の巻末コメント通りか。

碧海のAiON(11) / 影崎 由那

最終巻となりました。ツイッタにも書いた様に、展開的に例の震災の影響があったんじゃないかと思われる感じはありましたね。
#まぁこの辺は作者が元々行っていた事ですが。
前の巻の展開が実に良かったので(笑)すが、今回は流石にバトル展開多め。アリエラの真意がシモンの記憶によるものだったってのはちと意外でしたが。
#ここに来てひっくり返してくるなぁ~
エンディングも意外でしたが、
#いや、普通直近の幸せな様子とか普通描くじゃんよ。
まさかいきなり達哉が老いて死ぬシーンを描くとは。この作者らしいわ。

★★★★☆

「かりん」からの付き合いだけど、この作者は全体プロットの仕上げが上手いと思う。変にダラダラ続けず、かと言って物足りなさも無い。キャラが好きだったしいくらでも話は膨らませられた筈だから外伝とかやって欲しいけど、自分の知っている範囲では他に2つやってるのでどんだけ力割けるか。。。

銀魂(46) / 空知 英秋

概ね、ツイッタに描いたとおりです。
テーマは面白かったんですが、展開が早すぎるというか必要な事が語られてないような気がして、後半が妙に納得できなかった。
#キャラがギャグに走っておちゃらけてる所為かもしれないが。
もっとシリアスな展開があったハズ、もっとキャラの苦悩や葛藤があったハズなのに、その辺を後付のエピソード程度で済ませるからこうなるんだろうなぁと思う。
まぁ週刊誌的な制約とかいろいろあるのかもしれませんが・・・そういや長編が続いた事になるんですかね。サダハルの話は挟んでますが、ギャグパートやるならギャグパートやるで別にやった方がよかったかもしれない。

★★★☆☆

まぁ何にしても次回は将軍が出てくるので楽しみ。前の話ではシリアスパートで実に味があってよかったですが、今度は完全にギャグパートでしょうからねw
あと血尿の話は卑怯だ(笑

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あとついでに来月分の発売予定を更新。今月が怒涛過ぎるので少なく見えるが、中旬に自分が集めている全てのヤンジャン漫画が出てきますな。
ちなみに、センゴク次巻は1月らしい。実は今週号を立ち読みしてしまったんですが、高松城・・・水没の危機が。そして4万の大軍で後詰めの毛利、何を思うか隆景と言ったところ。
テンポ的に、年末年始くらいには本能寺の変がありそうですねぇ・・・

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この記事について

このページは、汎通が2012年10月 8日 01:07に書いた記事です。

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