"ベイ"スボール雑感

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実況板などでベイのアホらしい野球のことを揶揄してこう言うみたいですが、今シーズン最終戦、まさにその"ベイ"スボールで締めましたね。

横浜、50年ぶりの4年連続で勝率3割台

今年の"癌"が出切った試合。いや、正確には違うか・・・村田が何故かFAアピール弾を2本帳尻で打ったのが今年のパターンではないんですね。
#でも、その後回ってきた「得点圏でのチャンス」にはしっかり凡退しました。
得点圏打率.196。こんなのが4番固定でやってりゃ勝てるもんも勝てないよな。

で、最終回・・・守備緩めという采配も尾花の失策だし、期待通りエラーをかましてくれる石川も今年のパターンだし、そしてトドメはピンチでよりによって満塁弾を食らうという流れもまた、今年のパターン。まさに"ベイ"スボールの総決算と言うべき試合だった。

ま・・・個人的には割とサバサバ観てられたけどなぁ。ショックも特に無く。石川のエラーの瞬間、「ああ、良くて同点、悪くてサヨナラまでは見えたな」って思ったし。そのくらい、この連中は野球が下手。それをこの半年以上で存分に思い知らされたベイファンはこのくらいじゃ動じませんよ(苦笑

ま、悪い事は忘れましょう。先発の国吉はこの試合もキッチリゲームを作って、終盤のアレが無ければ普通にGから2勝目をあげてたし、そこまではちゃんと野球も出来てたんだし。

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あとで振り返りますが・・・シーズン終了の雑感として。
まず、尾花の"投手育成"と言う点では結構評価してもいいんじゃないか?と思ってます。先日挙げたように、少なくとも例年のように弾が無くなってジリ貧になって二進も三進も、そしてベテランが何とか試合を作る、みたいな終盤戦ではなく、どちらかと言うと国吉や加賀美といった来期に希望を持てる先発投手、そして離脱やら不調もあったが、これまた例年には無いくらい一年を通して結果を残せた中継陣(牛田、江尻、藤江、篠原、大原etc)を考えると、投手陣に関しては、元が低すぎるというのもあってか来年は必ず上向くだろう、という予想ができる程度にはなっている。
#とはいえ、不安も無くはない。
なんせ昨年末だって田中や眞下が出てきてたんだし。連中、今年どうなったか?はご存知の通り。
あと、中継陣の酷使がどこまで響くか?ベテランの江尻、篠原はともかく(この辺の連中はオフの使い方も知ってるだろう)、若手はこういうのが結構ダメージとして残ってしまうから怖い。終盤、復帰してきた加賀がイマイチ乗り切れなかったのも、序盤の酷使で肩を一度やってしまったから、とも言える。
投手陣の最後、抑え。山口は結局"三振が取れないまま"だった。
#今日の登板を見てもわかり易い。
以前佐々木が言っていたけど、今年多用するようになったフォークは、正直山口には向いていないそうだ。意外に手が小さく、挟む球であるフォークは向かない、と。
#そもそも良いスライダー持ってるのに、何故にこんなの使うの?と疑問すら呈していた。
まぁ・・・それ以前の問題かな。そもそも制球力が全然付いていない。これだと粘られたり見られたりで自滅するし、更に、今年は速球の伸びも悪くなってしまって空振りが取れない。その上、変化球も当たるも八卦、当たらぬも八卦状態なので、自然と成績は悪くなる。今日みたいなオチになる。
抑えに転向して4年目、投球回数を奪三振数が下回ったのは今年が初めてだった。統一球で滑るもんだからアーム投げになってしまってフォームから崩してしまった今年の春、実はあの問題は全然解決していなかった、ともいえるんだろう。来年は正念場・・・岩瀬みたいなタイプも居るが、やはり抑えは三振が取れないと・・・ストレートが死ぬとこいつはもう終わりだ。

多分、今年と比較して来年一番落ちるのは、打線だと思う。
#投手陣は上向く、しかし野手陣は・・・
筒香は育っては来ているけど村田の代わりはまだ出来ない。尤も、今年の村田程度ならともかくだが。
内野で言うと、もっと深刻なのは石川。言うまでもないが、彼の持ち味が今年はまるで生きなかった。それどころか、悪いところ(守備、肩)が更に悪化してしまったように見える。これじゃあ「藤田も石川もいるのに、ナベチョクなんて獲ってどんすんだよ?」だった昨オフの評価が完全に覆る。そして層が厚くなったとは言えなくなる。
#山崎はまだ1軍レベルじゃない。というか、あと1~2年でクビになってる姿が見える。
だから尚更思う。"何で稲田がクビなん?"と。このチーム最大の癌、フロントの馬鹿さ加減がココに現れている。
次・・・村田が(おそらく)抜けるであろうことを考えると、やっぱりハーパークラスの打撃力を持つ内野手は必要になる。今オフ次第だけど、ノリさんはやはりパワーダウンは激しいようだし、他に代わりが出来そうな内野手長距離砲も居ない。
次に外野。金城の復帰は嬉しかったが、怪我がちゃんと治るか?下手したら元に戻ってしまって結局・・・となりかねない。幸い、終盤戦に登場した荒波、松本は守備面では問題ないし攻撃面でも足を使ったベイらしからぬ戦いが一時的には出来ていた・・・が、肝心の打撃面はサッパリである。
#スレッジの代わりなんて早々簡単には見つからない。
だから言ったのに・・・つか、好不調の波が激しいとは言え、無難に守備をこなして本塁打も量産できる選手なんて、牛込さんでもない限り見つけられんだろう。
下園の復帰は頼もしかったが、彼は守備面が平凡々。終盤には変に打順を弄られて持ち味である"出塁"についても成績が落ちてしまった。選手の特性を理解した首脳が居ないとホントダメだな。
ひちょりは現時点では完全に戦力外レベルだろう。打撃が話にならなさ過ぎる、日ハム時代から劣化しすぎ。ただ、流石に実績のある選手だしもう一年くらいは様子を見たい。ひょっとしたら復活してくれるかもしれないし。
最後に捕手・・・ここはもうなぁ・・・。アテにして良いのかワカラナイ「リードが上手い」細山田と、肩が強くて強気リードの黒羽根、結局この若手2人が来年の正捕手争いの軸になるんだろうか。
#以前も書いたけど、一番評価の難しいポジションだよねぇ。
いくら良いリードしても投手がちゃんと投げてくれないと生きないし、逆に、投手が良く投げられるようなリードが出来るのもまた1つの才能だろう。この2人にそれが出来るかどうか?
打撃はどっちもどっち。細山田は終盤、少しはマシになったが

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何より痛いのは・・・ダメなところがわかってて、そして抜けるであろう戦力も分かってるのに、親会社の騒動のせいで補強に動けないところと、現有戦力の改善にも動き難いという所。昨年同様、また出遅れるのか?来年春のオープン戦、果たしてこのチームは勝てるチームになれているのだろうか?

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このページは、汎通が2011年10月23日 02:40に書いた記事です。

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