2011年上半期タイトル数推移(据置編)

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据置編と携帯編に分けてエントリします。まずは据置編から。
※ちなみにこのエントリは、9割方9/5のドラクエ発表の前に書いています。

前回と同じような感じで・・・いくつかのグラフを元に、考察等々を書いてみたいと思います。ま、あんま長くならないように。
※データ元はWikipediaの各ハードソフトラインナップです。
※廉価版とかDL専売のようなタイトルは入ってませんのであしからず。

①トータル(ハード発売以降の総タイトル数)

2011年5月、ついに360の総タイトル数がWiiの総タイトル数を上回りました。
#2008年3月に逆転されて以来、3年2ヶ月ぶり。
ハードシェアで約8倍の差があり、しかもかつて一度逆転した後に3年ものスパンを以って再逆転されたという展開は当然、過去に例がありません。これは、
 -360が海外では堅調に売れ続けているということ
 -HD画質が世界的なスタンダードとなってきたこと
という2点が大きく作用しているのだろう、と思っています。で、上記を起因として更に2次的にではありますが、
 -任天堂ハードの"サードが売れない"という欠点
もまた、大きな理由になっているのだろうと思います。
#メーカーはいろいろ言い訳はしてますが、つまるところソコは大きいかと。
国内ではシェア的に完全に死んでるはずの360の方が、Wiiよりもソフトリリース数が多いという現状がそれを如実にあらわしてますね。任天堂は優秀なソフトメーカーではありますが、所詮、1社だけでハードを支えることは出来ないのです。
これはWiivs.PS3という構図でも同じ傾向が見られ、昨年末時点で84本差あったのが半年で42本差と半減していることからも分かります。
#このペースだと、ギリギリ、年内逆転しそうですね。

②各ハードの月別販売タイトル数

※水色はその月最多本数

360とPS3が共に3回ずつ二桁本数をリリースしています。2010年の上期に対しては、360が5本、PS3が17本増加しており、両ハードともソフトリリース数に関してはほぼ横ばいか上昇しているという感じです。
ここでも異色の存在なのは360か。自分は流石に今年は減るだろうと予想していたのですが、僅かとはいえまだ増えている現実・・・海外市場が堅調ってのは大きいんだなぁと思った次第。
また、PS3は昨年は後半にMOVE関係で本数が大きく伸びたという経緯があるので、ソレがない今年は下期どうなるか?上期の貯金を食い潰すようだと、昨年からはあんま変わってない、ということになるが、、、
Wiiは昨年時点でも既に少なかった(上期トータルで27本)ですが、今年は更に減って11本。流石に現状でゲーマーが満足できるラインナップとは言い難い状況です。ちなみに、最もソフトリリースが滞ってた状態のPS3でも、今のWiiの倍以上のリリース数がありました。つまり、何の言い訳も出来ない状態・・・WiiUに賭けるしか出来ない状態ですね。

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据置編まとめ。
あくまで個人的な意見ですが・・・任天堂は前述の通り優秀なソフトメーカーではあると思うので、ハードを買わせるだけの"第一歩"、所謂キラータイトルで目を引かせるのは長けているのだと思います。所謂健康器具的な彼是が売れたのもその一つ、だからハードも見た目上売れ続ける。
けれど、そうした一発ネタが通用するのはハード購入における段階だけの話であり、継続的に遊んでもらうには継続的に多種多様なソフトがリリースされる必要があります。
従来のゲームだけでなく、所謂パーティゲームや健康器具も売れ続けていますが、あくまで"数あるジャンルの一つ"。任天堂が提示できたのはそこまでであって、ゲーマーが望むような"選択肢の幅"が提示できていない。結果、息が続かなくなってしまった。これが現状かと。
#そして、WiiUの発表に繋がったかと。
元々発表から発売のスパンがさほど長くない傾向がある任天堂が、年内に発売できないWiiUを早々に発表せざるを得なかったというのも、その現れではないでしょうか。
で、任天堂自身もそれをよく分かっていて、(携帯機の話になってしまいますが)3DSではその"多様性"を重視して自社ソフトのリリースを抑えた。でもユーザの期待はソコに無かった・・・皮肉なモンです。自分の作った市場傾向をコントロールできてないわけですね。
冒頭に書いた"個人的な"感覚から言わせてもらえば・・・やはりリリースされるソフトは多いに越したことは無いです。質や内容が重視されるのは当然ですが、1本のゲームで全てが満たされる、なんてことはほぼあり得ないわけで、いくらマリオが面白かろうが、いくらゼルダが面白かろうが、結局興味のある人しか買いません。多種多様であればあるほど、千差万別の趣向性に合わせてユーザの興味を引けるわけです。任天堂は64の失敗から学びはしたかもしれませんが、未だに改善には至っていない、と言う印象があります。
#何時の時代も独り善がりなんだよな・・・

逆に、それぞれ6年目、5年目となる360とPS3は、今を以っても市場の拡大やソフトリリース数の増大が見られます。5年を越えてもこういう動きがあったのは、かつてで言えば所謂「勝ちハード」にしか見られなかった傾向です。
#尤も、360は売上げの面では完全に海外市場頼りだけど。
そもそも、05年、06年段階では(自分含め)多くの人が「まだHDは早い」って思ってたはず。「やっと時代が追いついた」と言うこともできるでしょう。
PS3は何処まで伸びるでしょうかね・・・Wiiの最盛期ですら年間123タイトルだったことを考えると、案外開発費と言うハードルはそう高くは無いのかもしれませんが。
#昨年時点で既に年間110タイトルリリース出来てますからね。

余談①
冒頭で断ったように、今回書いたのはドラクエ発表の前のものがほとんどです。実はそれには気付いてて、まとめで書いた事をいくつか修正しなければならないかなぁ・・・と予想してたのですが、ハズレました(^^;
#要するに、大勢に影響与えるような事は無さそうだな、と感じたのです(ぉ

余談②
実はお恥ずかしながら・・・WiiとDSの本数、前回の集計の時少し誤ってました(--;
#と言うことに今回気付いた。
双方とも、年間のトータル本数が+5~+10本くらいで出ていたと思います。なので、今回はそれの修正版(前回より2010年の数字が5~10本減ってる)で出しています。

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この記事について

このページは、汎通が2011年9月 5日 22:08に書いた記事です。

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