ここ1ヶ月くらいで読んだ漫画をみじか~く、みじか~く(保険
■PEACE MAKER(7) / 皆川 亮二
「え?あれ?うそぉ?!」っていう展開でした(笑
まぁホープは生きてるんでしょうけど、これ主役ももう代変わりしちゃうってことなんでしょうかね。
この漫画、最初から「コール・エマーソン」を最後のキープレイヤーとして名前が挙がってましたが、まともに出てきたのは今回が初めてでした。で、そのほとんど初登場なキャラが、これまで考えもしなかった真実をどんどん公開した挙句、主人公を葬る(?)という驚きのウルトラC展開。次巻が楽しみっていうか、どうなるのか想像もつきません。
★★★★☆
ちょっと今までの皆川さんの漫画とは違う印象かなぁ・・・今回、ストーリーもこの人が考えてるんですよね。
■エマ(1)~(10) / 森 薫
「乙嫁語り」繋がりで一気に全巻読み耽りました。
「想像以上の傑作」という印象でしょうか・・・ストーリー的に目を見張るほどの真新しい展開があるわけじゃありませんが、それぞれのキャラクターの心象をこれでもか、ってくらい細やかに描いている。で、それを階級制度がまだ普通にあるイギリスを舞台にしたラブストーリーという形で成立させているのが上手い。何処かこう・・・浮世離れした世界観の中に、思い描き易い当時の社会のイメージをピッタリ当てはめている、というかね。
#分かり易くてかつ、細かい。
番外編だとかで脇役についてもいろいろ描けているのがいい。
★★★★★
好き嫌いせず、何でも読んでみるもんだと思った。ちなみに、これはたまたまかもしれないけど、エンターブレインのこのビームコミックスは、単行本の装丁が甘い。10冊中、3冊も表紙紙と中の冊子の糊が剥がれかかっている"ハズレ"を引いてしまった。
ぶっちゃけ、内容は傑作なだけに買い換えようかな、なんて思ってしまっているくらいだったりする。
■屍鬼(11) / 藤崎 竜, 小野 不由美
アニメBDと綺麗に同じタイミングで漫画のほうも最終巻が出ました。
アニメとほぼ同じラストなんですが、大川の大将がより悲惨な死に方をしているのと、佳枝の最後の抵抗があったのと、あとエピローグがあったというのが違いでしょうか。
#う~ん・・・
自分は終始一貫、人間側の主張、やり方を支持していただけにラストは気に入りませんでしたね。エピローグは静信だったし、敏夫達のその後も描かれなかった。
しかしトチ狂ってた夏野のオヤジが辰巳を撃つという展開は非常に面白いですね。これは原作通りなのかな?むしろフジリュー漫画によくある展開っぽいw
★★★☆☆
個人的に・・・「しらみ潰し」をわざわざ「虱潰し」と漢字で書いてたのは何か意義があったんじゃないかな?と思いました。あんま漫画の記述で漢字は使わないと思う。
■銀魂(40) / 空知 英秋
某氏に勧めた手前、ではあるんですが・・・
・将軍編:△
・ラブプラス編:×(沖田除)
・携帯編:○
って感じかなぁ・・・ラブプラス編は、作者がノリノリなのはわかるんですが(笑)、なんかもう見てて下ネタに流しすぎててあんまり笑えなかった。沖田のネタだけは爆笑できたんですが。
将軍シリーズは個人的に大好きなんですが、今回は不発だなぁ・・・ヲチがツマンナイ。
★★☆☆☆
アニメで四天王編が終わりましたね。あれ、長編では人気があったらしいですが、個人的にはピラ子の心変わりがイマイチ分かり辛くて微妙でした。
#話が良い、ってのは分かるんですけどね。
■CAPTAINアリス(5) / 高田 裕三
やり過ぎwww
#民間機が最新鋭の戦闘機に勝つとかもうね。
しかしよくわかんねぇなぁ・・・あんだけの事やれるパイロットに育っておきながら、なんだか山登りな設定もある。どういうキャラなんだ?
★★★☆☆
「3×3EYES」以降泣かず飛ばず・・・とは毎回書いてるか(苦笑
でも、今回は久々になかなか面白いんじゃないかなぁ・・・どうしても妖怪に見えてしまう各キャラ(笑)も漸く慣れてきたし。
■神様ドォルズ(1)~(9) / やまむら はじめ
読み始めて以来、割と本スレに張り付いてるんですが・・・
この作者の漫画は、
・盛り上がりに欠けるストーリー
・主人公が居なくてもいい存在になり勝ち
・巨乳ヒロイン
と言うことらしい(ぉ
まぁ確かになぁ・・・8巻の最後、匡平がいよいよ活躍するか?と思いきや、結局また詩緒にククリを返しちゃうし、立ち読みした最新話では阿機の閉じ込められてた独房に入れられてしまっている。
あとよく言われているのは、「戦闘」がある割に盛り上がらないのは、「命のやり取りに発展しないから」ということらしい。なるほどそういうようにも見えるなぁ・・・所詮は内輪もめでしかないので、基本的に、明確に殺意を持った攻撃をしているようには見えない。
#でも、今回の騒動については流石にそんなに甘そうに見えないが。
そういう意味でも、いろいろ引っ掻き回してくれる久羽子の存在は貴重ですね。本気に見えて本気じゃない村の連中に比べて本能で好き勝手しまくるので、それに周りも無理矢理引っ張られて酷い展開になる(苦笑
★★★★☆
まぁうん、自分はロリコンではないですが詩緒は可愛いです(ぉ
脇とか設定とかいろいろ張りまくっている感じはするけど、イマイチ盛り上がらないストーリーをよく助けてる(苦笑
---------------
「宙のまにまに」が終わったらしいですね。
#予定では、9月に最終巻が出るとか。
ところで「ブラクラ」ってどうなったん?あの微妙だったロベルタ再来の長編の後、何も連載してないのかな?「ドォルズ」繋がりで、GXの最新号を立ち読みしてみたんだけど、「ブラクラ」は無かったんですよねぇ・・・確かあの雑誌でしたよね?
何度か書きましたけど、そもそも原作版では、夏野は起き上がらずにそのまま死んでますよ。
それに、原作の夏野は漫画版以上に親を嫌ってるから、アレはないですしね……。
漫画じゃあんまりそこらへん書かれてないけど、夏野は自分の話を聞かずに自分達の流儀だけを押し付ける嫌な両親からはなれ、大嫌いな村から独りで出て行く為に、ただひたすら努力を積み重ねている奴なんですよ。
因みに、夏野の父親は、夏野の葬式で田中(弟)の
『夏野兄ちゃんはあんなに村から出たがってたのに死んでも村から出られないって言うのかよ!』
にショックを受けた上に、喫茶店で尾崎に屍鬼の話を聞いて、
『そんなはずは無い、そうだったら自分が息子を殺したようなものだ』
と追い討ち喰らって現実逃避して、後はどうなったんだっけ……。
なお、群像劇なのは原作もそうなんですが、それでも基本的には静信と沙子の物語なんで、最終的な結論が、炎上する教会での二人の会話になるんですよね。
漫画版では、途中で死ぬ夏野を起き上がらせて、尾崎とラインつなげてそっちを強化してるのに、結論と終わりとが原作そのままだから、その辺りがぶれてるって言うか、ボケている。
その辺り、読者受けを考えて夏野を復活させたものの、上手く纏め切れなかったんだなって言う印象ですね。
原作通りに終わらせるんなら、原作通りに進めときゃ良かったのに……。
そういえばそうでした。
何度か書きましたけど、そもそも原作版では、夏野は起き上がらずにそのまま死んでますよ。
そうでしたね。ということは、あの展開自体考えられないわけか。
漫画じゃあんまりそこらへん書かれてないけど、夏野は自分の話を聞かずに自分達の流儀だけを押し付ける嫌な両親からはなれ、大嫌いな村から独りで出て行く為に、ただひたすら努力を積み重ねている奴なんですよ。
一応、両親が「自分らの価値観こそが正しい」という人間だった、という描写はありましたね。夏野もそうですが、早々に起き上がった恵は最後の最後で都会への脱出という夢を見る演出もありました。悲惨な最期でしたが。
なお、群像劇なのは原作もそうなんですが、それでも基本的には静信と沙子の物語なんで、最終的な結論が、炎上する教会での二人の会話になるんですよね。
まぁそれは理解してるんですけどね。
ただ、アニメで(つまり漫画でも)散々評判の悪い静信が結局最後まで生き延びた、っていうエンディングは、やはりイマイチな気がしてなりません。
まぁこの人(原作者)の作品がそういうモノだ、というのなら仕方ありませんが。
漫画版では、途中で死ぬ夏野を起き上がらせて、尾崎とラインつなげてそっちを強化してるのに、結論と終わりとが原作そのままだから、その辺りがぶれてるって言うか、ボケている。
その辺り、読者受けを考えて夏野を復活させたものの、上手く纏め切れなかったんだなって言う印象ですね。
原作通りに終わらせるんなら、原作通りに進めときゃ良かったのに……。
確かにその辺、失敗したキライはありますね。敏夫と組ませて反抗した所や、最後の最後、辰巳の告白を聞く(?)展開になれたのは良かったんですが・・・
夏野は、村を出る為に努力を積み重ねているから、夢想するだけで努力せず、それを自分に押し付けようとする恵が大嫌いなんですよね。
原作では、恵が起き上がって惨殺され、夏野が村を出られずとも何も残さず火葬になったのはその辺りの対比でもあったんですが……。
因みに、辰巳の告白は、原作では静信が聞いています。
結局屍鬼のメンタリティの基本は人間なんで、桐敷家に囚われた後、屍鬼側でもなく、しかし、屍鬼側の事も理解してくれる静信の所に、屋敷の住人が色々話に来るんですよね。
告解……と言うとちょっと違うけど、イメージとしてはそんな感じで。
そこで、辰巳は初めてそんな風に自分の思いを言語化して、はっきりと自覚して、だから静信に沙子を託すんです。
漫画版の屍鬼は静信を主人公から外して描写を減らし、正直、漫画だけではわけわからんキャラにしてしまったのにも関わらず、最後だけは原作と同じなんで、そういう評価の人が居ても仕方ないと思います。
原作の主題やら何やらを考えると、静信が起き上がって沙子と一緒に街に消えるエンド以外は考えられないのですが……。