分かった

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分かった分かった。

生徒会役員共(4) / 氏家 ト全

アニメが何故ツマンネーかが分かった。
#つか、実はもう切ってる。見せまへん。
これ、4コマ漫画なわけだけど、それをそのまま自分のペースで読めるから漫画は面白いんだ。アニメだと、漫画には無い間やテンポが存在しているわけで、自動的に"そのペースで見ざるを得ない"。当たり前だけどね。
#で、もう1つ。
んじゃあ同じ4コマの「WORKING!!」は何で面白いか?というと、アレは4コマではあるけど基本、ストーリーとしては各連載単位で繋がっている。
#ついでに、連載を跨いだストーリーもある。
だからアニメ化しても、テンポを余程崩さない限り笑うタイミングが断続的に来るから見る側も乗り易い。実は放送初期の頃に感想でこの「テンポ」については若干違和感を感じると書いたけど、正にそれはそのテンポがイマイチだったからだったわけだ。
で、、、この「生徒会~」の場合はと言うと、そもそも原作からして"本当に4コマ"で話が切れる。無論、設定的に繋がっているのもあるけど、基本、毎回ヲチを付けて終わらせる。漫画としては当たり前のスタイルなんだけど、これをアニメ化してテンポに妙に演出を入れてしまうと・・・その一つ一つのぶつ切りされた笑いが救えなくなってしまうんだ。

ということで、この原作4巻はちゃんと笑わせてもらいました。つーか、どんどん「妹は~」側にシフトして行ってんな(苦笑
#もうアレ以上に酷いシモネタとかガンガン来るw
P46の「達筆王女」なんてもう酷いなんてもんじゃない。ベッドの上で悶えながら笑ってしまったじゃないか。
#どういう発想でそうなるんだwww
あと、不意打ちが上手い。つか、振りも無くキャラだけでそのヲチを理解出来てしまうから凄い。P59「うっぷ」はありえない方向からガツンと一発食らった気分だった(苦笑
アキやシンジのツッコミもバリエーション多かったけど、タカトシのツッコミバリエーションも増えてきましたねぇ・・・さっきのP59~P60の4つの4コマ、いずれも突っ込み方が違うのが素晴らしい。タカトシが休んだ事でツッコミがスズだけになって泣いてしまう展開も良かった。

★★★★★

とりあえず少年漫画雑誌で「バ○ューム~」なんて台詞が出てきたのは初めて見たw
#放送コードとの戦いだなぁ。
この漫画の惜しいところは、"元女子高"という設定を全然活かせていない所。ぶっちゃけ、あっても無くても今の展開は十分に可能だろう。世のギャルゲがその典型だし。

魔法先生ネギま!(31) / 赤松 健

31巻・・・作者コメントにもありましたが、ついにクラスメイトの人数を使い切ってしまいましたね。ネギも入れているので、残りはザジだけだとか。明らかに何かあるキャラなだけに、ネタバレの仕様も無いだろうし・・・紹介が難しそうですね。
さて・・・この漫画含めていろいろ書きたいことがある(先日の某ブ○ーチ作者の発言も交えて)んだけど、それはまた今度、機会があったらにしましょうか。
ちなみにこの漫画、アンチも多いし、目まぐるしく変わる展開に固定ファン以外を寄せ付けなくなっていると思うんだけど、個人的には好きです。それも、かなり高い位置で。
#流石に購入当初ほど何度も読み返すことはなくなりましたが。
それでも数回はまだ読める。しかもそれが、昔はただそのキャラの表現やラブコメな展開に引き込まれての事だったのに対し、今は純粋に物語としての面白さで楽しめている感じですね。
#もう「長編」と呼んで良いだけの長さに成っていると思うけど・・・
この漫画の良い所は、セールスポイント、物語の軸を"一切ブレさせていない"事だと思う。以前も書いたけど、基本、「ネギ」という主人公の父親を求める旅、そしてその中にあってのクラスメイトとの関わりに様々な"判断"を強いられて成長していく・・・そういう所に主軸があると思っているんですが、そこは一貫して変わらない。間に似非格闘漫画的になったり、見るのも恥ずかしいようなラブコメになったりと表現の方法はいろいろ変わりますが(そして今現在は「ファンタジーRPG」)、その根底は何も変わって無いんですよね。
#で、その上で"サイドストーリー"もよく練って作っている。
この巻でいえば、それは本屋の覚悟であったり、ラカンの最期であったり、魔法世界の謎であったり。

★★★★★

こんだけ続くと8割方の漫画家は「描き方」が雑になったりするもんですが、この漫画は正に逆。相変わらず構図は凝ってるわ書き込みは細かいわで感服する品質。地味にパルのまとめ絵が良かったりして。

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今日は他にも稲葉の「Hadou」を入手してきたり。既にリッピングはしたのですがまだ聞いてません。漫画読みながらオマケのミュージックビデオ(PV集DVD)をBGVで流してるだけですわw
#いいわぁ・・・画質がイマイチなのが残念だけど。
まぁ10年以上前の作品から詰め込んでますしねぇ。それはしょうがないか。贅沢言えば、「台風でも~」とか代表作が微妙に含まれてない事か。まぁアレのPVってフルコーラスであったのか知らないけど。
どれが一番良いか?・・・焚き火の前でギター弾き語り状態の「ファミレス~」が良いですねぇ。

CDの方はこれから聞きながら漫画読みつつ・・・寝るかな。

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今日は何故か物凄く眠かった。先週、例のDVD見た日も翌日は眠かった(アレは当たり前)んですが、今回のは理由がイマイチ分からない。四日間の引越し荷造りの疲れ?しかしああいうのは筋肉痛で跳ね返ってくる事はあっても(実際、案の定両足、上腕にorz)、疲れで眠くなるってのは経験が無い。
と言う事で、今日は早めに寝ます(--;

コメント(2)

>「生徒会~」の場合はと言うと、そもそも原作からして"本当に4コマ"で話が切れる。
>無論、設定的に繋がっているのもあるけど、基本、毎回ヲチを付けて終わらせる。>
漫画としては当たり前のスタイルなんだけど、これをアニメ化してテンポに妙に演出を入れてしまうと・・・
>その一つ一つのぶつ切りされた笑いが救えなくなってしまうんだ。
基本アニメも面白いと思っている私が言うのもアレですけど、まさにそこに尽きると思います。
「あずまんが大王」から始まる萌え系4コマも隆盛を極めてアニメでヒットした作品もあれこれと出るようになりましたが、
「生徒会役員共」はそれらの作品とはそもそもタイプが異なる。
というかむしろそれらの作品の方が従来から存在した四コマ漫画から考えると異質なのであって、
「生徒会役員共」は下ネタを取り上げているだけでわりと正統派の4コマ漫画なんですよね。
ネタ1本毎にきっちり落ちをつけていて、間をつなぐためだけの振りの話がありません。
故にこの作品のアニメ化は密かに難易度が高い。
一応アニメスタッフはそこを自覚していて悪戦苦闘しているとは思うんですけどね。

漫画の方はアレですよ。この芸風で10年渡って来たのはダテじゃないってことかと。
なにげにフォロワーがいないあたり、氏家ト全氏は油断出来ない漫画家じゃないかと思います。
というか私の記憶に間違いが無ければ、今4大週刊少年誌で4コマ漫画の連載ってこれしか無かったはず。
チャンピオンだけ記憶があやふやですが…‥あ、あと絶チルのアレが。


>(先日の某ブ○ーチ作者の発言も交えて)
なんかかなり叩かれてるらしいですね。
この手の話題の根っ子は古くて、1976年の萩尾望都のインタビューの中に

本来、ものの描き手と読み手はちがう。
唄のもんくじゃないけれど、
両者の間には深い川があって、それはとても渡りきれない。

なんて一文があるそうです。
もうちょいあれこれ書いたんですが、無理にこの話題に乗ってもらうのも悪いのでカットしときました。
私は「ネギ」について行けなくなってしまいましたが、赤松氏がやりたいようにやっててブレないってのは認めます。
なら赤松氏も思うようにやるべきです。

宮上日陽さん>

基本アニメも面白いと思っている私が言うのもアレですけど、まさにそこに尽きると思います。
面白いと思っている人にそう言われると助かります(笑
#感じ取り方1つですしねぇ。
理屈はそこなんだけど。。。と。

「生徒会役員共」はそれらの作品とはそもそもタイプが異なる。
というかむしろそれらの作品の方が従来から存在した四コマ漫画から考えると異質なのであって、「生徒会役員共」は下ネタを取り上げているだけでわりと正統派の4コマ漫画なんですよね。
ネタ1本毎にきっちり落ちをつけていて、間をつなぐためだけの振りの話がありません。

そうなんですよ。むしろ「あずまんが」から始まった昨今の4コマの作り方の方が通常の4コマとは異なる作り方してるだけ。
4コマずつで小気味良くオチを付けていくタイプの4コマって最近他にあるのかな?と疑問だったり。

漫画の方はアレですよ。この芸風で10年渡って来たのはダテじゃないってことかと。
なにげにフォロワーがいないあたり、氏家ト全氏は油断出来ない漫画家じゃないかと思います。

あの系統を描いて許される土壌を作ったト全は確かに凄い。少年誌に限らず。

もうちょいあれこれ書いたんですが、無理にこの話題に乗ってもらうのも悪いのでカットしときました。
結局エントリには書かずに終わりそうなので(ぉ)、簡単に書くと、、、

・ブリーチ作者の言わんとすることは理解できるし支持したい
 少なくとも、作者は読者の意通りに漫画を描く必要なんて無いし、それを強要する(?)なんて以ての外だと思う。
#この辺は、「BAKUMAN。」辺りを読んでもらうと面白いと思います。
 だから、ファンの声に応えるも突っぱねるの自由。リサーチ結果を取り入れてもいいし、逆に反発しても良いハズ。

・ただ、この作者は反発のし方が下手
 描き手が自分の表現で描くのが自由なように、読み手もそれについて感想を持つのは自由だし批評するのも自由だと思う。今回の反発の仕方は、ともすれば其処まで否定してしまっているように見える。
 「嫌なら買うな」ってのはモノ作りのプロが軽々と言って良い事ではないと思う。

と言った所でしょうか。原文(やり取り)をあまり詳細に知らないので、ひょっとしたら的外れな事かいてるかもしれませんが、まぁ何と言うか反論のし方が幼稚なだけで、別に間違ったことは言ってないだろう、という感じです。
そういう意味で、赤松は描きたい事、やりたい事を貫いて描いてるよな、と評価しています。明らかにファンの声を意識しながらも、描きたいこと描いてるように見えるしね。

今の時代、インターネットのおかげで読者と作者の距離が近づきすぎてしまった為に、要らぬイザコザが発生し易くなっているのかもしれませんね。近いどころかほぼ会話しているに等しかったりしますしね。
作者とエンドユーザが近いことが物事全てにとって良い方向に向かうわけではない、という好例かも。特に芸術分野(高尚なものに限らず)については、エンドユーザの意見なんてイチイチ取り入れる文化が出来てしまったらどうしようもないですし。

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この記事について

このページは、汎通が2010年8月17日 23:48に書いた記事です。

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