引っかかる小骨

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妄想、空想。

最近の関心事に「中国冷凍食品の安全問題」と「ガソリン税問題」があります。
#前者は言うまでも無いですが。
この2つの問題、関係無さそうで関係なくも無いのかなぁ?ということに、先日の堅苦しい論文書いてた時にふと思い浮かびまして・・・

完全に想像ですが(細かい所は置いておくとして)・・・
後者の問題でよくネラーが反応するのが、そのまんま東(ぉ)の「道路は必要、民主党のガソリン値下げ(税下げ)には同意できない」っていう意見。連中は物凄い勢いで反発するわけですが・・・やれ「土建の金が癒着を生むんだろうが」とか、あまつさえ「そんな交通の不便なトコに住むな」とか「何で都会の税金が田舎に還元されんといかんのか?」とか。

で、ソレと同時に、中国の危険な食品・食材を叩いているわけですが、さて、そういう危険な食材、食品を輸入してまで安価で手に入れてしまうに至った企業のコスト戦争を生んだ原因は何でしょう?
#勿論、全て全てソレとは言わないけど。
どんな業種にしても安全面の管理ってのは第一。それを怠った企業に第一責任があるのは当然ですが、所謂"消費者エゴ"というものがソコに潜んでいるのが実態なんじゃないかね?と思うわけで。安価で楽に手に入り楽に調理できるモノを望んだからこその現状があるわけで。

さて、じゃあなんで企業は海外に生産の場を移したんだろうか?それは当然、運搬コストを含んだトータルで見ても、海外で生産・加工した方が安価にモノが作れるからだ。国内で作るよりも

-- ここから飛躍(マテ --

何が言いたいか?っていうと、要するに、「地方の発展を蔑ろにする消費者エゴ」と言うもの(主に都会に住む大多数の人間が持ち得るもの)があって、その所為で食料自給率が先進国最低位になるだとか海外頼りの食生活を送っているにも関わらず、そうした問題を顧みずに国内産食品、加工品の産地である地方の発展など要らん、という。この矛盾をどっかに置いてけぼりにしてモノを考えて無い?ということ。
そもそも後者の問題の本質は、「その金がまともに使われていないこと」「使用経路が見えないこと」「無駄な道路を作る為に使われていること」という所だったハズ。勿論、そのまんま知事がそうした不透明な使い道や無駄な使い方をしないとも限らない、けれど、連中の反応はあまりにも短絡的だ・・・叩くべき相手を間違って無いかなぁ?と思うんですよねぇ。。。

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この考え方、前提として
①中国産の食品は安いが危険(国内産のが高いが安全)
②国内の地方における農業が健全に行われる
③地方の道路計画が地方発展に結びつく
④発展の結果、自給率が上がり農産物が安価になる
という所が拠り所なので、まぁ実際の所は穴だらけの論理だと思う。
#まぁ①に異論を挟む人は少ないだろうケド(笑
ただ、ガソリン税については前述のように論点がズレちゃっている所や、安易に「安い」方を選ぼうとしている節が見えていて、ソレは正に今回の中国製食品の危険性問題に見られる「安価だが危険」と似たような構図、って風にも見えるんですよねぇ。

ガソリン税問題はこの辺で終わりとして・・・
ま、この考え方自体ありふれたものだと思う。自分みたいに普段が普段(笑)だと見え難いかもしれないけど、たまたま前述のような機会に「ちょっと逆に考えてみようか?」と思い至ったからこそ気付いた程度のこと。
金という対価を払っている以上、危険な目に遭えばそれを糾弾するのは必要だと思うし、今現在、マスコミが毒餃子の問題から手を引き始めている事自体は危機感を覚えないといけないと思う・・・けど、消費者自身が常にリスクマネジメントの意識を持って、食生活に対する意識を高めない限り、今回みたいな構造的(企業:安全管理・消費者:食に対する意識の低下)に発生した問題は何時まで経っても良くはならんだろうねぇ、ということ。
達観しろ、って言ってるわけじゃないですよ。むしろ、理解ある振りをして何も言わないのが1番性質悪い。国内における問題に対しては時として「大人げある態度」「沈黙は金」となることはあるでしょうが、海外と関連した問題は声を挙げないとどんどん外堀を埋められる。イチイチ反応する事で馬鹿馬鹿しいで済む程度のことならともかく、中国加工食材の問題については、いくら声を挙げても挙げすぎる、って判断は無いと思いますからねぇ。
#連中がマスコミに「黙れ」と言う=騒がれては困る、わけだろ。
ただ、そうして声を挙げるのと同時に、自分の食生活を見直して見る、とか割とやれる事もあるんだからやってみたら何か変わるかもよ、って程度のこと。

コメント(2)

簡単なことなんですけれどね。
自分たちで作る努力をしろよってことなんですよ。防衛もそうなんですが、全部外国任せなんですよねえ。
それで消費者は金だけ払えばどうにでもなれると思ってる。正に資本主義の欲望に完全に呑み込まれた愚かな日本人たち。
ネラーは偉そうに軍事を語りますけれど、
それ以前に食料がなければ戦争なんかできやしない。日本人を潰すには輸出をとめれば
いいだけって何処の国もわかっているんですから。これでシナに逆らおうってんだから頭の中はどうなってんだか。誰も全部を日本で作れなんていってないのに。
でもまあ、どうせ農業の勃興を図ろうとすると、いろいろとくだらない理由をつける。
そして彼らは自分たちを現実主義者と称して、偉物ぶるのですけれども、勘違いも甚だしい。
彼らは現実主義者ではなくて「現実肯定主義者」なのです。
現実というのは我々が生きている以上、
必ず理想が含まれます。それが現実といわれるものです。
もし彼らみたいなのが幕末にいたら日本は滅んでいたでしょうし、これからも衰運に囚われつづけるだけで何も打開できない。
やれないんじゃなくて、やるための方策が必要なのにそこに心を砕かない。
自称現実主義者は単なる没現実にすぎない。こういう人間が多い。
これはもう三十年以上前に福田恒存や三島由紀夫が徹底的に述べたことですが、
未だに左翼の「空想」的なものへ反対するために「現実」といいますけれど、我々は
そいつが「現実主義」なのか「現実肯定主義」なのか見抜かなければなりませんね。
だから私は汎通さんの御意見はうれしうございました。
久々に積極的な国策が聞けて。
まあ、あれですよ。今の三十代、四十代あたりで劃時代的なことをやれるといいですね。
其の為には啓蒙みたいなことが要るんでしょうが。

特に「消費者」というのが近頃、愚者に感じられてきましてね。食料だけじゃなくて、たとえば、アニメみたいなものについても何だか評論家気取りが痛罵を好んでいるのですけれどね、垣覗きほど酸鼻なものはないので。

ポンタさん>

自分とて同じ穴の狢です。たまたま論文を書く機会があったのですが、そこで考える事がなければ一辺倒に「シナ食材危険!」とか叫ぶだけでしたでしょうしね。

簡単なことなんですけれどね。
自分たちで作る努力をしろよってことなんですよ。防衛もそうなんですが、全部外国任せなんですよねえ。
それで消費者は金だけ払えばどうにでもなれると思ってる。正に資本主義の欲望に完全に呑み込まれた愚かな日本人たち。

そうですね。
対価を払っている以上は、その支払い先に相応の働きを要求、期待するのは当たり前だと思いますが、殊、それが商売の利害関係だけで無く国家、文化、政治的な軋轢だとかに関わってくるようになると、そうはいかない。

ネラーは偉そうに軍事を語りますけれど、それ以前に食料がなければ戦争なんかできやしない。日本人を潰すには輸出をとめればいいだけって何処の国もわかっているんですから。これでシナに逆らおうってんだから頭の中はどうなってんだか。誰も全部を日本で作れなんていってないのに。

自活できる国では無いですからねぇ。
特に農業に関してはイメージ優先で忌避される傾向もあるでしょうし、早々簡単に自給率が上がるとも思えません・・・が、改善しなければなら無い問題でもあるのは事実でしょう。
まーさすがに「グローバリゼーション」なんかを神の御言葉の如く信奉して他国に頼る頼られるの関係が必ずしも善だ、とまで言うような流れはむしろ嫌われてるっぽいですが、しかし肝心の足元である地方に目を向けてるか?ってとそうでもないのが実状。
地方に残る若者でも「農業は嫌だ」「仕方なく農業を~」って人が多いでしょうし。まぁそうなるように仕組んだ20年前後前の政策のツケでもあるんですが。

と、田舎を出てIT産業に従事してる自分が言うのも何なんですが(--;

でもまあ、どうせ農業の勃興を図ろうとすると、いろいろとくだらない理由をつける。
そして彼らは自分たちを現実主義者と称して、偉物ぶるのですけれども、勘違いも甚だしい。
彼らは現実主義者ではなくて「現実肯定主義者」なのです。

確かにその通り。なんかもう耳が痛い(苦笑

少し話は逸れますが・・・
うちの会社、インターンとして韓国人を数人雇っているのですが、彼らのメンタリティには結構目を見張る物があります。血(性質)とか教育の結果が悪い方向に捉えられ勝ちな面もありますが(自分は彼らのそういう所は明確に嫌いだけど)、ああいう反骨精神や自分の為、ひいては国の為に努力しよう、という意識があるのは多少なりとも羨ましく思いますね。日本の若者には無い、見習うべき部分かと。

現実というのは我々が生きている以上、必ず理想が含まれます。それが現実といわれるものです。
もし彼らみたいなのが幕末にいたら日本は滅んでいたでしょうし、これからも衰運に囚われつづけるだけで何も打開できない。

「改革」とか変えていく事自体に好意を持っても、それを自ら生み出そうとはしないんですね。

未だに左翼の「空想」的なものへ反対するために「現実」といいますけれど、我々は
そいつが「現実主義」なのか「現実肯定主義」なのか見抜かなければなりませんね。

肝に銘じておきます(^^;
左翼が理想の為の空想を並べ立てるのと同様、現実肯定主義者というのはそれを否定する為に現実を是とするだけの存在、ということでしょうか。

だから私は汎通さんの御意見はうれしうございました。
久々に積極的な国策が聞けて。
まあ、あれですよ。今の三十代、四十代あたりで劃時代的なことをやれるといいですね。
其の為には啓蒙みたいなことが要るんでしょうが。

今回、「食に対する消費者意識」みたいなテーマで論文を書いたのですが、その内容について検査官にこう問われました。
「では、あなたはこの内容に類するような意識改革を何か日常において行っていますか?」
答えに困りました(マテ
#その程度です。
まぁこうして声を挙げるとか、実生活においても考えを広めるとか・・・そういう必要があるんでしょうけどねぇ。

特に「消費者」というのが近頃、愚者に感じられてきましてね。食料だけじゃなくて、たとえば、アニメみたいなものについても何だか評論家気取りが痛罵を好んでいるのですけれどね、垣覗きほど酸鼻なものはないので。

ゲーム批評を種にサイト運営している自分には 耳 が 痛 い (笑

少し観点がズレるかもしれませんが・・・評論については、以前も書いたと思いますが、かつて同好の士が居酒屋で雑談するのや井戸端会議するのが単に公に出るようになっただけ、だと思ってますけどね。
#ただ、そこに公に発信する事によって「発言の責任」が付いて回るようになった。
論理立ててキチンと書く人の文章はその批評対象のモノに対して好意的であれ批判的であれ信頼されるし、逆に無責任な物言いのモノはさして重宝されない。そうした自浄判断がある程度機能している限り、そう問題視するほどのものでも無いかと思いますが。
#自分が言ってもアレですが。
消費者が何でも言えるようになったことによる功罪、ってのはあると思いますが、その発言の10を10として受取るか?それともただのクレーマーの愚言として半分も受取らないか?その辺の判断力も企業など物の作り手に求められるようになった、ってことじゃないでしょうかね。

余談。
どっかのアイドルが「言いたいことも言えないなんたら~」っつって物議を醸してましたが、むしろ逆で「言いたいことが公に発信出来る世の中」になってしまったんですよね。ただ、誰も見て無い、聞いて無いところで好きな事を言えるわけじゃなくて、公に言うことの中身が常に検証されるわけで。
チラシの裏とはよく言ったもので、誰にも叩かれたくなければ(無責任に言いたければ)軽々しくものを言うものではない、ってのは別にネットが如何こう以前の理屈でしょう。

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この記事について

このページは、汎通が2008年2月26日 22:23に書いた記事です。

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