冗談抜きで頭痛が酷かったので早く寝たかったのですが・・・そう言ってチャットを閉じて横になったものの、やはり最後まで見てしまいました>ブラジルGP
#いや、アノ展開を見過ごすのは無理(苦笑
おめでとう!!ライコネン!!
初優勝もそうだけど、初タイトルってのもやっぱ見てて何か来るモノがありますね。アロンソの時は個人的にはシューさんの相手だったこともあってかそういう感慨は無かったのですが、今回はその辺、素直に喜べたなぁ。実況で川合ちゃん達も言ってたけど、ライコネンって確かに最近のドライバーっぽくは無いんですよね。クールだけど豪勢なところもあって、良い意味で自己中なところもあって・・・と。で、なんていうのかな?あんまり取り沙汰されないけど、そうしたコミュニケーションを取って政治的な動きをする臭いが無い。
#まぁ大抵はそこから黒い噂が出てくるわけですが。シューさんとかその典型。
こういう言い方はどうかと思うけど、マクラーレンの今年は黒すぎた。他チームだって似たり寄ったりかも知れないけど(なんせ政治力と言えばフェラーリだ)、表立ってここまで「黒」だったマクラーレンと言うのも珍しい。チームとしてのコンスト剥奪という大きな罰を与えられているし、ハミルトン贔屓なチーム全体の雰囲気(シューさんのソレとは違って、当人ら(ハミと眉毛)の政治力云々ではなく"チームが"主導となっている流れだから性質が悪い。もう1人が孤立無援になるからね)や、アロンソにしても例のスパイ行為の片棒を担いじゃってる。ぶっちゃけた話、その辺の問題が無ければ今年のマクラーレンがタイトルを取っていても不思議ではなかった(勿論、そこにスパイ行為で得られた利点があっただろうけど)。そのくらい、総合的に見るとマクラーレンの方が上だったと思うんだけど、そうした「黒」い問題の為に自滅した・・・というように見えるんですよね。
なんせ、3週間前は17ポイント差あったわけで。
F1を見始めて15年目ですが、たったの2戦でのこれほどの大逆転を見た記憶はありません。マクラーレンについての"黒い動き"は夏を過ぎた頃から活発化していきました。例外的に圧勝できたイタリア、日本GPはともかく、それ以外のGPではそうした"黒い動き"があったが為に、チーム内の不和だとかそうした悪影響も少なからずあったのかも知れません。大体、それ以前の時点のペースで事が進んでれば、何事もなくハミのルーキータイトルという偉業が達せられてたハズなんだから。
シューさんの時代のフェラーリは良くも悪くも政治力があった。前述のように、シューさんの一党独裁というか、まぁ勝利の為にはそうしたチームを作ってシューさんは自らのタイトルの為、セカンドはチームの為に、という戦い方だった。
#自分はソレが悪いとはちっとも思っていない。
けど、その絶対的な政治力を持っていたシューさんが抜け、チーム首脳はともかくドライバーとしては、悪く言うと"それなりに世渡りが上手そうなだけ"(良く言うと"誰とでも組めてそれなりの力を発揮できる")のマッサと、前述のように他に圧力をかけない自己中的なライコネンというコンビになった。これまでの(シューさんの政治力による)「体制的な力」が無くなったフェラーリは、やはり、どうも去年までとはその強さに翳りがあるように見えたり・・・そういうところがシーズン序盤あったんですよね。
#そして中盤、いよいよマクラーレンとの差が詰まらないと、そうした批判も出てきた。
「やはりシューマッハが居ないとダメなのか?」と・・・自分もそうした印象を持っていたので、これはもう、逆転は無理かな・・・と思ってましたが。しかしそこで、上でも挙げたマクラーレンの自滅が発生したわけですね・・・シューさんの居ないフェラーリに対して、クリーンだった筈のマクラーレンが黒い噂で自滅する。因果なモノだなぁという気がしてなりません。
フェラーリ(ライコネン)の勝因としては、もう1つ、結果的に"ライコネンで勝負を賭けた"というのもあったかね。これはつまり、イタリアでマッサがリタイヤして(コレはマシントラブルだったが)タイトル争いから脱落、この時点でフェラーリとしてはライコネンに賭けるしか無くなっていたからだ。
#露骨な操作はともかく、以降、チームとしてはライコネンに優位に動くのは当然。
マッサも自身にチャンスが無いと分かると、パートナーに協力できる柔軟さがあるドライバーだから良かった。勿論彼自身は(相手が"シューマッハ体制"下のシューさんならともかく)同世代のライコネンに実力で負けているとは思って無いだろうから(実際、ブラジルでも彼の方が速かった)、明確にポイントで可能性が消えるまではこうしたスタンスにはなれなかっただろう。彼がタイトルに拘っているのならそれはそれで不運だったと思うけど、結果的にチームとして勝てたことやタイトル争いに加われた経験を得られたということで彼自身の評価も上がっただろうし、実りのあるシーズンだった筈。勿論、ドライバーズで1-2取れれば言う事なしだったんだろうけど、今回の結果はフェラーリ的には最上のモノだったんじゃないかな。
対して、マクラーレン陣営はある意味、「双方を立てたが故に共倒れした」様にも見える。いや、もしもこれで"チーム内のハミルトン贔屓"が無ければどちらかのドライバーがタイトルを勝ち得ていたかもしれない。
結果論とは言え、終盤、ライコネンに賭けたフェラーリと、表向きにはジョイントNo1ながら裏ではアロンソを孤立させていたマクラーレン・・・この違いが、マシンの能力を越えた"差"として現れたのかもしれませんね。拮抗していたとはいえ、終盤のコースレイアウトはマクラーレン有利、とされていただけに。
ライコネンと言えば、"悲運のフライング・フィン"とでも言うべきか。初代(?)のケケは時は如何だったのか知りませんが、ハッキネンにしてもJJにしてもサロにしてもどうもフィンランド人ドライバーは"不運"というのが付きまとっている気がしてなりません(^^;
#FLで止まるとか事故って棒に振るとか優勝譲るとか(ry
で、ライコネンも例に漏れずこれまでそうした場面に度々直面しました。ここ一番でマシントラブルとかもうね・・・見飽きたってくらいに。そしてフェラーリに入っても、その傾向は続いていたかに見えました・・・マクラーレンが壊れなさすぎたってのもありますが、相対的にフェラーリの方が壊れてましたからね。
#完走率が2割近く違う。
そういう意味でも、シーズン中盤辺りで「ダメかもな」だったんですけどね。しかし、イタリアのマッサを最後にそうした故障リタイヤが無くなったわけだから、フェラーリクルーも良く頑張ったと思う。ここまで、ここ一番に運が無かったライコネンを後押ししたのはフェラーリという"チーム"だったのかもしれない。
#そしてソレを作ったのはシューマッハ&トッド&ブラウンなんだよね。
マクラーレンの自滅もあったけど、そうして考えるとやはりフェラーリの総合力も十分タイトルを取るに相応しかったのかもしれませんね。
「ライコネンを勝たせた」っていう結果は、この10年くらいをシューマッハと共に過ごしシューマッハを頼ってきたチームにとっては大きな試金石になったかもしれない。
それにしても・・・まぁ酒に酔ってる姿はともかく(笑)、ライコネンのあれほどの清清しい笑顔というのは初めて見た気がする。二枚目なんだけど、如何しても何処か陰のあるというか、仏頂面してインタビューに向かうとか無表情だったりとか。。。あんなに良い笑顔のライコネンはイメージに無かった。
本当にオメデトウを言いたいな・・・シューさん無き後、F1を見続けるかどうか迷った時期もあったけど、これでフェラーリ・ライコネン(マッサも)応援してきて良かった、と思えたし、彼らの努力のおかげで面白いシーズンとしても見ることが出来た。
しかし何気にブラジルは盛り上がるなぁ・・・去年も、レース序盤でケリは付いたとはいえ、シューさんの鬼のラストランがあったし。地元マッサも実質2年連続で優勝みたいなもんだしな。こんなに地元に強いブラジル人ドライバーは久々だ。
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嫌な話を1つ(苦笑
正直、自分はハミルトンというドライバーを計り切れてません。今年は前述のようにF1自体を見続けるかどうかを迷ってた時期もあったので、少なくとも夏くらいまではとりあえずレース見て結果見て・・・までの観戦でした。だから、予選で何があった、裏で何があった等などパドックでの話ってのは雑誌上で斜め読みする程度でした。
で、そういう意味では、そうしたF1関係の情報を漁り始めたのが例のマクラーレンのスパイ事件辺り。その時点では既にアロンソは村八されてマクラーレンでは浮いてたわけで、そこに至る経緯(ハミルトン、マクラーレンとの間に何があったのか?)ってのはあんま詳しく知らないです。
結果の数字だけを見ると、言うまでもなく"脅威の新人"です。これまでも、ヴィルヌーブやモントーヤなど新人からタイトル争いに絡むドライバーは確かに居ましたが、この人たちは他のカテゴリで十分に結果を残した経験を持っていました。が、ハミルトンも結果を残していたとは言え、下位カテゴリでかつ歳も若い。前提条件として前述の2人とはスタートラインが違う事は確かでしょう。だから、デビュー開幕から9戦連続表彰台という離れ業はハンパ無いと言わざるを得ません。
でも、と同時に今年の流れは彼に悪い印象も与えるには十分すぎました。つか、彼自身が如何たらということではなく、どっちかと言うと"FIAが彼をチャンピオンにしたがっている"様に見えた面が多々あった、というか。
#最終戦のBMW、ウィリアムズに対する燃料検査もその流れ。
というか、むしろそれで確定したというか・・・そういう"黒人初のドライバーをルーキーでタイトルを取らせよう"という思惑が裏にあったのではないか?という疑惑が、今回の展開でハッキリしたようにも思えます。"コレまでやってなかった"検査を、"ハミルトンの順位に影響のある2チームに対して"やった、というのがミソ。狙いがミエミエ過ぎる・・・他にも、宙吊り復帰にノーペナだったり(レギュが如何なのか知らんが)するなど、どうもそうした意図があったんじゃないか?という面が見える。
結果的に、ハミルトン自身の評価を貶めているというか・・・まぁ、トップチームでデビューしているんだから、というのもあるのでその分は他の新人に比べる場合は差っ引かなければならないんですが、結果、じゃあコバライネンやベッテルらと比較してそんなに優れていたのか?というと、「あれ?そうでもなかったのかな?」という気もしてくるんですよね。前半戦は掛け値無しにスゲェ新人だったのに、最終的にはなんか・・・?と。
ま、例の燃料検査についてはノーペナ、順位変更無しで終わってよかったよ。さすがにスチュワードも空気読んだか。
#これで逆転とかね・・・ありえねぇ。最終戦だし尚更。
もしこれでハミがタイトル取っても本人の為にならんし、彼自身も喜べないだろう。本音で喜んでも表に出したら叩かれるのは目に見えてるだろうし。
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最後に。
どうでもいいけどライコネン、いくらなんでもF1の表彰台で"駆けつけ一杯"ってのはあんまりじゃないか?(笑
#待ちきれずに飲んじゃいました、的なw
「まさか、国歌流れる前に飲んだらペナルティ」とかワケのワカランレギュレーションあったらどうしよう?とか不安になってしまったり。まぁライコネンらしくていいけど。そのくらい嬉しかったんだ、と思えば。
あともう1つ・・・ザウバー好きとしては、ライコネン、マッサというF1デビューがザウバーだったこの2人が、こうしてフェラーリで活躍してタイトルを取った、ということに喜びを禁じ得ません。ペーターおじさんBMWで喜んでるだろうな。
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