おそらく、イチローのクールを装った熱さに驚いた人は多かったのではないでしょうか。今回はクールな部分はなりを潜め、思いきり熱血一直線でした。「怪我しちゃいけないけど、でもそんくらいの気持ちで闘う」という台詞はとても印象深いです。あれだけ直接的な発言を出したスポーツ選手もなかなか珍しいような。亀田某のビッグマウスとは格が違いますよね、格が。ビールかけの「お前ら先輩を敬え~~!」っていうのも、チームメイトと上手くいっていたからこそだと思います。現状のマリナーズでイチローは孤立しているので、仲間と呼べる選手達と世界の舞台で戦えたことが嬉しかったのでしょう。
そう、あの「先輩を敬え~!」は本当に打ち解けていないと言えないこと。というか、本当に打ち解けていなかったらこの発言で場が凍りつきます(笑
#そのくらい・・・心が通じ合った、心を1つにして戦っていたということ。
まぁイチローが基本的には天然だから弄られてるだけ、ってのもあるんですけどね。上原らしい絡み方でした。
しかし羨ましいですね。1つの目標に向かってこれだけ意識を統一して争えて、しかも最後には勝利を手にして。
今回、この祝勝会の映像としては象徴的に各マスコミがこのシーンを使っています。個人的には(というかほとんどの"普通の感覚を持つ人が")おそらくは上のような理解を示すと思うので、自分としては「こんなの杞憂でしか無いはずだ」「なんて微笑ましいシーンなんだ」と思うわけですが・・・マスコミが矢鱈とこのシーンばかりを使うことが気になります。あのさ・・・もしかしてコレをして「イチローが傲慢である」という印象操作をしようとしてません?
#いや、まさかそんな・・・ねぇ?
杞憂っつーかこんなことを思い至った自分に馬鹿馬鹿しいと思うんですが、いや、それにしてもどーも引っかかる・・・なかにし某のようなトチ狂った理解しか出来ない人間がいるから、あながちあり得ないとも言い切れないわけで。
ヤナ世の中だなぁ。
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オマケ?
優勝を決めたマウンドに立っていたのはもうひとりのメジャーリーガー、大塚でした。確か大塚って元近鉄バファローズの選手ですよね。あの12球団唯一日本一になったことのない、しかもそのまま消滅してしまった球団の。その彼が世界大会の優勝投手になったというのは、えらい運命のいたずらではないですか。彼にとっては野球人生最高の瞬間だったことでしょうね。心の底からおめでとう。
正直、今回のように大塚を心強く思える時が来るなんて思ってもいなかった(マテ
#失礼な奴だなw
近鉄時代にセーブ王は取ってたけど、中日にいた時はパッとしなかったし、メジャーで地区のセーブ王(だっけ?)取った時も、あんまり印象に無かったからなぁ・・・
前のエントリではああ書きましたが・・・
ぶっちゃけた話、王監督が和田、杉内を出さなかった(全くじゃないけど)のは、自分は理解できるんですよ。ワンポイントならともかく、やはり世界で通用させるにはある程度の「球の重さ」は必要だと思ってまして・・・
#なんせ海外の連中は本当にパワーがあるのばかりだ。
和田や杉内みたいな技術で抑えるタイプのピッチャーは、余程調子がよくないと当てられる=長打になる可能性は高い。でしかも2人とも先発タイプだから中継ぎの調整が出来ない。渡辺俊介が良い例で、コースに決まってる時は面白いように三振が取れるけど、捉えられ始めたらポンポン外野に飛ばされてましたよね。
そーいう意味で・・・少なくとも松坂、上原を先発に据えた王監督は正しかったかと。国際試合の経験というのもあるんでしょうけど、2人とも(差異はあれ)球威を持っているピッチャーだ。そして前述の大塚もそのタイプだった。
実力的な云々というよりは、タイプの問題。例えばアジアラウンドなどではキレやコントロール型のピッチャーの方がむしろ通じることだってあるし(韓国戦、俊介ー杉内のリレーは見事だった)、パワー型の相手と対峙する場合は、多少制球を捨ててでも球威で押す方が勝てる。
まー他にも肝が座ってそうだとかいろいろ理由はあると思いますけどね。タダ、そこら辺まで全部ひっくるめた王さんの采配がこの結果に繋がったんだろうなぁ~と改めて感心してる次第です。
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