後編。
>前編の感想
ザッと見た感じだと、今回はフロントが矛先になっている感じですね。
身売り前提だから金を使いたくなかったんでしょ。身売りのための2年間だったというなら残念だね
嫌味も混じった推測って感じですが、まぁでもソレはそうなんだろうな、と思う。一昨年末の顛末があればこそ、その推測は容易ですよね。そう簡単に金は出ない。
ただ、何故尾花が2年目になってソレを言わなければならなかったのか?と言う意味ではこの後のコメントが興味深い。
加地(隆雄球団)社長に過去10年の指名リストを見せて説明もしたけど、1位や逆指名で入った選手が17人いて、主力に育ったのが3人しかいない。スカウトは『育ててくれない』、コーチは『なんでこんなの獲ったの』とお互いに言い分はあるだろうけど、それを引き受けたのはオレたちだから
ちゃんと言ってたんですね。この後の話にもあるけど、現場のトップである監督がその指揮の為に人事に注文をつけるってのはまぁ普通だと思うんですが、このチームにはそれすらもまともに機能していなかった、と言う事になる。
今回、高田-中畑体制となり、高田は現場監督ではないけど現場とフロントの中間に位置する繋ぎ役にもなる筈だ。そう言う意味では、この馬鹿デカイ欠点を補ったというのはこれ以上無い補強、といえるのかも知れない。
尤も・・・ちゃんと機能すればの話。高田にその意識があればそれなりに活きるだろうけど、その効果が現れるのも数年後くらいになるかもしれない。ちょっと判断の難しい改善ではありますけどね。
しかしまぁ・・・加地氏はチームに対する応援だとかファンサービスだとかは割と理想的な人柄だなぁと思っていたのですが・・・所詮はシロウトってことなんだろうか?それとも氏に人事権等がまともに無かったのか?
#TBSの傀儡?
ちょっとガッカリですね。
同じような選手ばかり、なんで重なってんねん。なんで左打ちばっかりやねん、右はどうした? 逆に投手は左が少ない。外野手が多く内野手は足らない。捕手は若手ばかりでベテランが少ない。偏った編成のツケだよね。投手に問題があるとわかっているのに、獲ってきた外国人は機能しない。トレードでも、オレが好感触を得てから頼んだのに『ダメだった』と。相手の球団に確認すると『おまえのところが“見返りがない”って言ってるからだよ』とか
重いですねぇ・・・素人のファンだって「このチームには先発投手が居ない、村田、内川がいなければ右が不足する、外野ばっかで内野が(ry」というのはすぐに分かる。
思い通りに行かないのがプロ野球の世界だと思うんですが、
#必ずしも補強で結果が出るとは限らない。山省とか山省とか山省とか(ぉ
でもこのチームのスカウトなり編成なりは、その命中率が低すぎる。当たりくじをまるで引けない・・・現場だけの問題じゃなく、こうしたフロントの問題も改善しなければ、この10年間で失われた「プロ野球チーム」としてのベイスターズは戻ってこないと思います。
去年は編成会議に1度も出ていない。現場が入らない球団なんてほかにないで。『いつやるの?』と聞いても何も返ってこない。ドラフトで誰を獲るかさえ知らなかった
これも衝撃的ですね・・・高田のやる事がはっきり分かっている、という意味ではいいかも知れませんが。
横浜スタジアムの室内練習場は、打つスペースが2カ所だけで守備練習は無理。キャンプ地(沖縄・宜野湾)の室内も全体練習ができない。スコアラー室だけは1年目の終わりに整備したけど、あとは新しい親会社に期待だね
すぐに全面的にとはいかないでしょうが、そういえば宜野湾の球場では早速中畑が芝について市に要望を出してましたね。あとブルペンも増やしてくれってデニーが言ってたっけ。
#彼は中日の北谷を知ってますしね。
比べて全然足りないって言ってましたっけ。
トレーナーには常々、『悪いことほど真っ先に知らせて』と言ってきたのに事後報告が多かった。ひどいのは『手術させてもいいか』の相談もなく、『手術しました』と。これには参った。こういうシステムの問題を延ばし延ばしにしてきたのも、長期低迷の原因だろう
なんか最後の言いっぷりがいかにも他人事でムカつきますが(苦笑
#まぁもう他人なのは確かだけどね。
ともかく・・・トレーナーがその始末って事は、選手にもその意識が薄かったってことなんでしょうね。使ってもらえないと(尾花曰くの"個人成績で")金が稼げんからあえて言わない、と。なるほど、その程度は推測できますね。
元々、個人主義というか自由な家風のチームで一度成功してしまった、という過去があるからこそ生まれてしまった歪みかも知れません。チームスポーツとして1年間戦っていく以上、そういう我侭は許されませんもんね、普通。
たとえば2年目の打撃コーチは、オレの意思に関係ないフロント主導の人事。1年目にチーム打率が前年から2分近く上がったのに、何の説明もなく杉村と波留敏夫の2人とも替えるんだから、『え? なんでですか』となるよ。
ここは多分ファン的に異論がいくつも挙がって来る部分だと思います(苦笑
#少なくとも波留の評価は低いからなぁ。
結局高木由一と中根になって、後半戦はともかく前半はそこそこ打ててた(数字の低下は投高打低の傾向でしかない)からねぇ・・・まぁコーチ人事にも口を出せなかった、という欲求は分かりますが。
ちょっとうまくいかなくなったとき『大丈夫や。今までやってきたことをやっていこう』という後押しがほしかった。
言わんとすることは分かるけど、正直後半戦の打線に関しては、
①村田、石川の不振でも代えなかった
→上記一言で立ち直る保障なんて無い
②そもそも好不調を本当に見ているのか?疑問の起用
→中村ノリの扱いや藤田の不遇
③来季に向けた若手起用の前倒し
→2週間後ろにずれた日程でありながら、8月後半からは外人も下げた
など等・・・という、コーチ云々だけではない原因もあると思いますけどね。
縁があればね。育てるということに関しては、いい感じになっていると思うよ。勝てるチームをつくって次にバトンタッチせえと言われたら、やれる自信はある
まぁ何事も・・・"初めて"はありますしねぇ。自分も別に次、尾花がどこかのチームで指揮を執ったとして、ソレが必ず失敗する、とまでは言えないと思います。
#今回のインタビューを通して見てそう感じる。
まぁ前半では、予想通りのチーム認識のズレというか「え?お前さんがそれ言っちゃうの?」くらいの違和感もありましたが、今回の後半戦、少なくとも尾花が監督として十二分の才能を発揮するチーム体制になっていなかった、というのもハッキリ分かりましたし。
#尤も、それが尾花の独自視点としての穿った見方でしかない可能性は当然否定しませんが。
でも大体は噂されていた、実際に小耳に挟んでいた話ではありますよねぇ・・・このベースターズというチーム上層部の事情は。ソレが証明されたわけで、なるほど、尾花の現場の指揮だけが原因で2年連続最下位に沈んだわけではなかったのだ、とも分かったわけです。
むしろこれを中畑や高田に読んで欲しい・・・まぁ言われなくても知っている、くらいの状況であることを期待しますが。
#中畑はともかく高田には。ていうか高田こそが掴んでなければならない問題点だ。
ま、良く喋ってくれたと思いますよ。ベイファンからは120%ソッポ向かれた形でしょうし、立場上言えないことも本当にいろいろあったと思います。ソレをこうやって割と早い段階で衆目の目に触れられる形で出してくれたのは嬉しかった。
イチファンとして、この「ベイスターズ」をどう改善していけば強くなれるのか?そのヒントなりが見えてきますしね。
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