&CombatButler
■かりん(13) / 影崎 由那
以前から某氏が読まれてて、で、自分も過去にこの作者のキャラデザした『Never7』をやっていたので、この漫画自体は知っていたんですよね。
#あれ?で、この度買った切欠って何だったっけ?
・・・ああ、どっかでアレだ、この作者がエライシビアなテーマで漫画描いてたとかあって、「あれ?じゃあ"かりん"もただのラブコメじゃねーのかな?」とふと思って買いに走ったのか。
でまぁ最新刊の13巻まで読んだ感想だけど・・・やはり予想通り、絵柄やイメージとは裏腹の実に重い物語でした。
#聞くところに依ると、どうやらクライマックスだとか。あと1冊で終わりかな。
ラブストーリーな部分も多いんだけど、よくあるそれぞれの内心の問題で付いたり離れたり、そしてライバルが出てきて如何こう・・・という展開にはならない。特殊な理由のせいで離れられ無くなったかりんと健太が実に初々しくも極めて順調にその関係を深めていくラブコメ・・・と言う感じ。で、コレだけだと"面白い漫画"としては成立しないと思われるわけで、もう1つの要素、「吸血鬼の世界」及び、「かりんの特殊な設定」が活きてくる。
基本、人間は捕食(吸血)対象で、幼い頃は人間の社会で育つけどある時を境に陽の下を歩けなくなり、人間とは異なる生活体系を送らなければならない・・・が、と同時に種の存続が危うくなっているのが現状なのが吸血鬼。そしてそんな中、出来損ないで(通称)「増血鬼」とされていて何時まで経っても夜の世界の住人になれないかりん。実はそんなかりんが、種の存続に関係する希少種だった・・・と分かるのは、かなり後の方ですけどね。
完全なカカア天下な両親や、姉思いを通り越してかりんに罪為すものは容赦無く叩き潰せる妹杏樹、そしてナンダカンダで家族を(テリトリーを)守ろうとする兄の錬、暴君の祖母エルダ・・・コレだけでも十分ドタバタ劇として成立しそうだけど、加えて不幸体質、極貧の生活を送る雨水親子や吸血鬼の世界設定(過去に如何して日本へきたか?等)なども結構シッカリしてて、現在のクライマックスへの展開にちゃんと繋がっているのが面白い。
#ストレートに伏線と結果が繋がるから分かり易い、ってのもあるね。
なんだろうね、家族劇でもあるし、恋愛物語でもある。
個人的に1番来るモノがあったのは、妹・杏樹がついに吸血鬼として目覚めてしまった時だろうか。一度でも噛んでしまえばもうかりんと一緒にには過ごせなくなる、もう戻れなくなる、というギリギリのところで必死に耐えた杏樹の想いと、ソレを一度は笑顔で祝福しながらも、後で涙を流しながら野菜を刻んでいたかりんの対比っつーかね。
★★★★☆
漫画向きの画ですね。ゲームにおいては実はあんまり評価してなかったし。
■ハヤテのごとく!(13) / 畑 健二郎
で、此方も此方でまた最近、別の某氏の感想を読んだりしてまして・・・まぁ前から気にはなってたから買ってみるかな、と。
#絵柄が微妙だったんですけどね(これはかりんも同じ)
まぁ荒木画を許せる自分に不可能はありませんけど(ぇ
この漫画で知ってたことって、作者が某絶望の弟子だってことと、例のときメモファンドのネタくらいだったわけですが、ん~・・・思った以上に「ネタ」と「オリジナリティ」を融合させている。
#そういう漫画、とは聞いてたけど。
まぁ師匠がああいう漫画描く人だからってのもあるんでしょうが、ただその割にはそっち一辺倒になるわけではなくて、基本的には主人公・ハヤテとヒロイン(?)ナギのラブコメになっている。
#その上で別の漫画等々からのネタや時事ネタを織り交ぜて小さな笑いを取る、みたいな。
つまり、基本的には常識的な世界に非常識なキャラ、設定を乗せた上でのラブコメであって、その中にネタとしてパロディを取り込んでる、という印象でしょうか。こういうタイプの漫画は他にちょっと見た覚えが無いな。おそらく、師匠の「アイスホッケー部」中期以降がそういう流れだったと思うけど、あっちはお世辞にも「本編」としてのストーリーがちゃんと出来ていたとは言えないし(実は途中までは読んでたことがある)
今んとこ1番気に入っている話は、下田温泉に行くまで、の話でしょうかね。着いてからは宇宙人とか出てきて流石に如何か?ってのがあったんですが、行くまでのナギと西沢さんの話、あとマリア、ヒナギクの両・超優等生(まーマリアさんは別格だけど)の話とかとか。
よく分からんのが、伊澄とサクヤが夜な夜な幽霊退治だかをやっているシーンでしょうかw
★★★☆☆
金の面では頭が上がらないけど戦闘能力が非常に高い借金執事と、引き篭もりヲタクだけどとてつもない財力と頭脳を持つお嬢様の話。
---------------------------
これで今年ラストは「おお振り」かな・・・と思ったけど、まだ2つも出るな。九州なんで遅れるのが常だけど、年末ギリギリじゃないからむしろ早めに来る可能性もあるかな?
にしても・・・17.6 x 11.4サイズの小学館の漫画買ったのって何年ぶり?(--;;
#ぶっちゃけ思い出せない・・・もしかして初めてか?
かりんの人は、エロ漫画家時代にえっらい黒い漫画ばかりかいていた事で有名ッすね。
単純に、壊れた人書くのが好きみたいで、ただれた名家に生まれたお嬢さんがサイコパスに育って、自分が惚れた使用人に近付く奴を殺したりする話とか、実の妹に惚れられて、拒絶したら死んじゃって、その代替として似た女を浚って拉致監禁する男の話とか、夜盗に妹を殺されて、そのとき凶器として使われたシャベルを武器に悪人達は皆殺しーな包帯男の話とか、そんな話ばっかり……。
ギャグ話はギャグ話でむやみにはっちゃけてるし、躁鬱っぽいですね、この人の話は。
十八さん>
巻末のオマケ漫画を見ていると、典型的な腐女子っぽいんですが・・・そうですか。昔っからそうなんだ。
ギャグ話はギャグ話でむやみにはっちゃけてるし、躁鬱っぽいですね、この人の話は。
最近の「かりん」を買う切欠になった漫画ってのはカニバリズムでした(--;